四国遍路ひとり歩き:第5回 41番龍光寺~51番石手寺:その1
2008年5月18日(日)~24(土)
《往路》5月18日(日)JR品川18:40(新幹線)⇒新大阪21:30⇒大阪22:20(夜行バス車中泊)⇒バス停柏・19日(月)7:35
《帰路》5月23日(金)バス停・道後温泉19:40(夜行バス車中泊)⇒新宿24日(土)7:20
《歩行》 《宿》
5月19日(月)33.1キロ 遍路宿もやい ℡0895-22-5508 素泊まり¥3000 北宇和島駅 “クアライフ宇和島”のすぐ手前
5月20日(火)40.3キロ 大洲郷土館ユースホステル(素泊まり)
大洲城の中
5月21日(水)29.4キロ 大福旅館 小田村
5月22日(木)41.5キロ 桃李庵 ℡0892-21-1075 ¥6000(2食付)
三坂峠1.5キロ手前、リサイクルショップを
右へ入る。200m先。
5月23日(金)26.8キロ 車中泊
五日間 合計171.1キロ
体調に不安をかかえたまま、家を出発する。腸にきた風邪が本復していない。
行動時間が計画より余分にかかったが、予定のコースを歩ききる。
クリアーできて、お大師さんに感謝。
午前10時ごろから気温が急上昇しだす。
歩いていると、舗装道路から照り返す熱気をまともに受ける。
木陰で座り込む休憩を頻繁にとる。
自動販売機で栄養ドリンクをみつけては、ググーと一発!
40キロ歩いた翌日は、疲れが残っているのを、歩調で自覚する。
お遍路続編は涼しくなるのを待って、今秋に再開しよう。
今回は41番から51番までほぼ北上する旅
5月19日(月)
バス停柏7:35~松尾峠13:44~遍路宿もやい17:15(泊)=行動時間 9時間40分
柏バス停前のDE・あい・21に立ち寄り、預けてあった竹の杖を忘れずに持つ。
柏坂遍路道に入る前に、自販機でペットボトル茶を買っていると、向かいの蒲鉾屋の主がお接待だといって、紅色の立派なかまぼこを下さった。
お店がオープンしていたら買いたいと思っていたので、ありがたく頂く。
“後日談”かまぼこは2日間に分けて戴いた。薄味で、しこしこした食感は私好み。
柏坂を登りきった所で、柏の宿から出立した人に追いつく。
雨具を左手に持って、着ようかどうしようかという迷いがうかがえる。
ゆっくりと宇和島のビジネスホテルまで歩くそうだ。
柏坂を下った所で、地元の人が『迷う所は無かったか』と話しかけてくる。日頃、遍路道の草刈などしてくださっているらしい。ポロっと『民話の看板、読んだか?』というので、ハハーン、このおじさんが偏向気味の昔話看板を勝手に設置したのかとピンときた。
『100mほど先に生っている夏みかん、原種だけど食べていいよ』とのお言葉に、もいでいただく。舌がしびれる酸っぱさ、昔懐かしい。
津島のコンビニで昼食タイム、なみなみとお湯を注ぎ、カップ味噌汁を飲む。
広島風お好み焼きを温めてもらって食す。キャベツ・モヤシが沢山入っていて気に入る。
松尾峠遍路道に入る。逆まわりのお遍路さんが休憩所でラーメンを食べている。
今にも雨が降りそうだから今晩はここで野宿するそうだ。
遍路は7回目、足元は100円ショップのサンダル、涼しくていいという。
この休憩所のトイレは臭気で眼が痛くなる。私だけだろうか。
松尾峠を下り、村里へ入る道で、遍路マークを見落とし、直進してしまう。
何か違うなぁと、あわててバックする。
14時ごろから雨は本降りになる。
さてさて、宇和島市内は道がくねくねしている。2年前、宇和島ユースホステルを探しあぐねた記憶がよみがえる。
途中で遍路マークが無くなる。案の定、道を間違えたようだ。
宇和島駅を尋ね尋ねて探し当て、そこから又、北宇和島駅への道を人に訊く。
分りやすく教えてくれ、遍路マークにも出会う。
クアホテルが見えてくる。気付かないで、“もやい”の前を通り過ぎ、果物屋でデコポンを買いがてら、道を尋ねる。
“もやい”の若い主が雨の中、表で待ってくれていた。
よく気がつく主で、サッと、タオルを差し出す。
ビショ濡れの雨合羽、リュックカバーをふき取る。
古新聞をもらって、靴に詰める。
今宵の遍路客は私一人。
宇和島市内の魚屋で買ってきた“ハマチの塩焼き”“キビナゴの空揚げ”が夕食のおかず。“もやい”のお母さんが“肉じゃが”と“野菜サラダ”をお接待してくれ、豪華版夕食になる。デザートは“デコポン”、瑞々しくて美味しい。
【柏坂遍路道から宇和海を見る】
【ユキノシタ】
【チュウサギ】
【ニシキウツギ】
【ベニウツギ】
【スイカズラ】
【サギが水田で餌をついばんでいる】
【ジャガイモの花】
【松尾峠休憩所】
【ノバラ】
【今日のお宿は“遍路宿もやい”】
5月20日(火)
遍路宿もやい5:10~41番龍光寺7:35~42番佛木寺8:25~43番明石寺12:12~札掛休憩所17:00~大洲郷土館ユースホステル18:20(泊)=行動時間 13時間10分
もやいからお接待のお握り・味噌汁をいただいて朝食を摂る。
早朝の出発にもかかわらず、主が見送ってくださる。
自分の家に居るようにお過ごしくださいという主のポリシーを感じる宿だった。
41番龍光寺の門前で好物のヨモギ饅頭を買い込む。
甘さ加減が良い塩梅で、大きくて食べ応えがあった。
歯長峠遍路道はどんなかなと逆から来たお遍路さんに尋ねる。
鎖場があるから、杖を持っては無理だとのこと、あっさり遍路道をやめ、
歯長トンネルを通る。
大介うどんで昼食にする。
麺の茹で加減・トッピングはセルフ、麺とねぎは好きなだけ盛る。
私的には、麺に、しこしこしたコシが欲しい。
43番明石寺の納経所で、お昼時だったからか、門前のうどんが美味しいと教えてくれたが、時すでに遅し、満腹だい。
札掛休憩所で大洲郷土館ユースホステルへ電話を入れる。現在地から優に1時間はかかるそうだ。
下りの道は小走りになる。
途中、スーパーで夕食・朝食用の買い物を済ませる。
大洲郷土館ユースホステルの同宿遍路さんは自転車でまわっている人。
88ヶ所を10泊もしないでまわるそうだ。
【トラクターで田んぼを耕している横で、サギが餌をついばむ】
【41番龍光寺】
【41番龍光寺】
【コスモス街道】
【42番佛木寺山門】
【42番佛木寺境内】
【歯長峠から山並みを見る】
【43番明石寺山門】
【43番明石寺】
【43番明石寺境内】
その2
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2008年5月18日(日)~24(土)
《往路》5月18日(日)JR品川18:40(新幹線)⇒新大阪21:30⇒大阪22:20(夜行バス車中泊)⇒バス停柏・19日(月)7:35
《帰路》5月23日(金)バス停・道後温泉19:40(夜行バス車中泊)⇒新宿24日(土)7:20
《歩行》 《宿》
5月19日(月)33.1キロ 遍路宿もやい ℡0895-22-5508 素泊まり¥3000 北宇和島駅 “クアライフ宇和島”のすぐ手前
5月20日(火)40.3キロ 大洲郷土館ユースホステル(素泊まり)
大洲城の中
5月21日(水)29.4キロ 大福旅館 小田村
5月22日(木)41.5キロ 桃李庵 ℡0892-21-1075 ¥6000(2食付)
三坂峠1.5キロ手前、リサイクルショップを
右へ入る。200m先。
5月23日(金)26.8キロ 車中泊
五日間 合計171.1キロ
体調に不安をかかえたまま、家を出発する。腸にきた風邪が本復していない。
行動時間が計画より余分にかかったが、予定のコースを歩ききる。
クリアーできて、お大師さんに感謝。
午前10時ごろから気温が急上昇しだす。
歩いていると、舗装道路から照り返す熱気をまともに受ける。
木陰で座り込む休憩を頻繁にとる。
自動販売機で栄養ドリンクをみつけては、ググーと一発!
40キロ歩いた翌日は、疲れが残っているのを、歩調で自覚する。
お遍路続編は涼しくなるのを待って、今秋に再開しよう。
今回は41番から51番までほぼ北上する旅
5月19日(月)
バス停柏7:35~松尾峠13:44~遍路宿もやい17:15(泊)=行動時間 9時間40分
柏バス停前のDE・あい・21に立ち寄り、預けてあった竹の杖を忘れずに持つ。
柏坂遍路道に入る前に、自販機でペットボトル茶を買っていると、向かいの蒲鉾屋の主がお接待だといって、紅色の立派なかまぼこを下さった。
お店がオープンしていたら買いたいと思っていたので、ありがたく頂く。
“後日談”かまぼこは2日間に分けて戴いた。薄味で、しこしこした食感は私好み。
柏坂を登りきった所で、柏の宿から出立した人に追いつく。
雨具を左手に持って、着ようかどうしようかという迷いがうかがえる。
ゆっくりと宇和島のビジネスホテルまで歩くそうだ。
柏坂を下った所で、地元の人が『迷う所は無かったか』と話しかけてくる。日頃、遍路道の草刈などしてくださっているらしい。ポロっと『民話の看板、読んだか?』というので、ハハーン、このおじさんが偏向気味の昔話看板を勝手に設置したのかとピンときた。
『100mほど先に生っている夏みかん、原種だけど食べていいよ』とのお言葉に、もいでいただく。舌がしびれる酸っぱさ、昔懐かしい。
津島のコンビニで昼食タイム、なみなみとお湯を注ぎ、カップ味噌汁を飲む。
広島風お好み焼きを温めてもらって食す。キャベツ・モヤシが沢山入っていて気に入る。
松尾峠遍路道に入る。逆まわりのお遍路さんが休憩所でラーメンを食べている。
今にも雨が降りそうだから今晩はここで野宿するそうだ。
遍路は7回目、足元は100円ショップのサンダル、涼しくていいという。
この休憩所のトイレは臭気で眼が痛くなる。私だけだろうか。
松尾峠を下り、村里へ入る道で、遍路マークを見落とし、直進してしまう。
何か違うなぁと、あわててバックする。
14時ごろから雨は本降りになる。
さてさて、宇和島市内は道がくねくねしている。2年前、宇和島ユースホステルを探しあぐねた記憶がよみがえる。
途中で遍路マークが無くなる。案の定、道を間違えたようだ。
宇和島駅を尋ね尋ねて探し当て、そこから又、北宇和島駅への道を人に訊く。
分りやすく教えてくれ、遍路マークにも出会う。
クアホテルが見えてくる。気付かないで、“もやい”の前を通り過ぎ、果物屋でデコポンを買いがてら、道を尋ねる。
“もやい”の若い主が雨の中、表で待ってくれていた。
よく気がつく主で、サッと、タオルを差し出す。
ビショ濡れの雨合羽、リュックカバーをふき取る。
古新聞をもらって、靴に詰める。
今宵の遍路客は私一人。
宇和島市内の魚屋で買ってきた“ハマチの塩焼き”“キビナゴの空揚げ”が夕食のおかず。“もやい”のお母さんが“肉じゃが”と“野菜サラダ”をお接待してくれ、豪華版夕食になる。デザートは“デコポン”、瑞々しくて美味しい。
【柏坂遍路道から宇和海を見る】
【ユキノシタ】
【チュウサギ】
【ニシキウツギ】
【ベニウツギ】
【スイカズラ】
【サギが水田で餌をついばんでいる】
【ジャガイモの花】
【松尾峠休憩所】
【ノバラ】
【今日のお宿は“遍路宿もやい”】
5月20日(火)
遍路宿もやい5:10~41番龍光寺7:35~42番佛木寺8:25~43番明石寺12:12~札掛休憩所17:00~大洲郷土館ユースホステル18:20(泊)=行動時間 13時間10分
もやいからお接待のお握り・味噌汁をいただいて朝食を摂る。
早朝の出発にもかかわらず、主が見送ってくださる。
自分の家に居るようにお過ごしくださいという主のポリシーを感じる宿だった。
41番龍光寺の門前で好物のヨモギ饅頭を買い込む。
甘さ加減が良い塩梅で、大きくて食べ応えがあった。
歯長峠遍路道はどんなかなと逆から来たお遍路さんに尋ねる。
鎖場があるから、杖を持っては無理だとのこと、あっさり遍路道をやめ、
歯長トンネルを通る。
大介うどんで昼食にする。
麺の茹で加減・トッピングはセルフ、麺とねぎは好きなだけ盛る。
私的には、麺に、しこしこしたコシが欲しい。
43番明石寺の納経所で、お昼時だったからか、門前のうどんが美味しいと教えてくれたが、時すでに遅し、満腹だい。
札掛休憩所で大洲郷土館ユースホステルへ電話を入れる。現在地から優に1時間はかかるそうだ。
下りの道は小走りになる。
途中、スーパーで夕食・朝食用の買い物を済ませる。
大洲郷土館ユースホステルの同宿遍路さんは自転車でまわっている人。
88ヶ所を10泊もしないでまわるそうだ。
【トラクターで田んぼを耕している横で、サギが餌をついばむ】
【41番龍光寺】
【41番龍光寺】
【コスモス街道】
【42番佛木寺山門】
【42番佛木寺境内】
【歯長峠から山並みを見る】
【43番明石寺山門】
【43番明石寺】
【43番明石寺境内】
その2
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