自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★能登半島の尖端が大揺れ 震度6強

2023年05月05日 | ⇒ニュース走査

   きょう午後2時42分ごろ、スマホに緊急地震速報のアラームが不気味に鳴った。金沢の自宅にいたが、グラッグラッと横揺れがあり、さらに突き上げるような揺れになった。思わず自宅の天井を見上げた。ミシッミシッと音がした。20秒ほどの揺れだっただろうか。その後も小さな揺れが断続的に続いた。棚から物が落ちたりといったことはなかった。

   テレビをつけNHK総合を視ると、能登半島の尖端にある珠洲市でマグニチュード6.3(※後に6.5に修正された)、震度6強の地震だった=震度図=。午後5時現在、同市の総合病院にはけが人13人が運ばれ、うち1人が死亡した。能登半島での震度6強は2007年3月25日以来だ。このときはマグニチュード6.9の揺れで、輪島市や七尾市、輪島市、穴水町で家屋2400棟余りが全半壊し、死者1人、重軽傷者は330人だった。

   能登半島では2020年12月以降、地震が頻発するようになった。気象庁による緊急地震速報が発出された地震は今回で9回におよぶ。2022年6月19日には震度6弱(マグニチュード5.4)、翌日20日には震度5強(同5.0)と続いた。ことしに入って、珠洲市付近で観測された震度1以上の揺れはきのう4日までに49回を数えていた。(※写真は、去年6月20日午前10時31分の震度5強の揺れで、珠洲市の観光名所である見附島の側面の一部が土煙を上げて崩れる様子)

   2022年7月11日に開催された政府の地震調査委員会の定例会合では能登半島の地震について重点的に議論された。地震活動の原因について、「地震活動域に外部から何らかの力が作用することで地震活動が活発になっている可能性」が考えられ、その外部からの作用とは「能登半島北部での温泉水の分析からは、何らかの流体が関与している可能性がある」としている。その流体の作用によって、岩盤が球状に膨らむ「球状圧力源」、岩盤の亀裂が板状に開く「開口割れ目」、断層がすべる「断層すべり」の3つの揺れの原因が考えられるが、「いずれの可能性も考えることができ、原因を1つに特定することは困難」としている。

   気象庁は午後4時40分から記者会見を行った。きょう能登では震度1以上の地震が13回観測されている。揺れの強かった能登北部の地域では、今後1週間程度は、同じ規模の地震が発生する恐れがあるとのこと。特に、この2、3日の間は注意が必要と呼びかけていた。

⇒5日(金)夜・金沢の天気    くもり

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