ツキノワグマが能登半島地震の被災地に出没するのではないだろうか。そんなことを危惧する。石川県自然環境課はツキノワグマのエサとなるブナが今秋は凶作と予想され、県内でクマが出没する可能性が高いとして「出没警戒準備情報」を発令した(今月26日)。県内ではブナの大凶作でクマが大量出没した2020年に目撃情報で869件、人身被害が15人にも上った。ことしはこれに準ずる被害が予想されることから、警戒を呼びかけている。
冬ごもりから目覚め、春になると活発に動き始める。エサ不足のクマが人里に出て来て、ペットフードや生ごみなどを狙う。最近では「アーバンベア(都市型クマ)」と呼ばれていて、市街地周辺で暮らし、街中に出没するクマも増えているようだ。県内でのクマの出没は白山ろくの加賀地方に多いが、最近では行動範囲を広げて、能登地方でも出没事例が多くなっている。令和1年から5年の目撃情報によると、能登地域の9市町の全域で情報が寄せられている=図・石川県公式サイト「クマ出没分析マップ」=。
能登地震の被災者の方々には大変失礼な表現になるが、クマにとって地震の被災地はどのように映るのだろうか。能登の中山間地に被災地が多くあり、いわゆる「孤立集落」となった。人々が少しづつ戻りつつあるが、まだ無人となっている集落ある。クマにとって、倒壊した家屋などは自然の風景なのだろうか。そこにペットフードなどが残されているとそれをあさりに来るのか。これから秋にかけて、能登地区でのクマの出没が気になる。
⇒28日(日)夕・金沢の天気 はれ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます