Electric Select - 個人的なこと

2012-05-12 23:55:03 | 個人的なこと

各種報道によると、今年の夏も電力不足が懸念され、各地で節電が求められる気配濃厚です。昨年の夏、東京電力管内では電力使用制限令が発動され、家庭も企業も節電に努めた経緯があります。なぜ、節電に協力したのか、できたのか。それは紛れもなく未曾有の天災・災害の発災があったからだと思われます。

それから、一年が経ちました。その間に各地の原子力発電所が定期検査に入ると、いずれ再稼働問題に直面し、我が国全体の電力供給が危うくなると朧気に - 不安視されていたにも関わらず - なんら具体的な方策や施策も示されず・示さずに一年を過ごしてしまったように(個人的には、そう)思われます。もしかすると、具体案を示すには、1年では絶対的に時間が足りなかったのでしょうか。

そして、ここ最近になって出てきた案が「節電」です。

去年、徹底的に節電対策を行ったところは、今年新たに・昨年以上に節電するのは、恐らくかなり厳しいのではないでしょうか。つまり、もう節電できる「のりしろ」がないところは、これ以上できないのです。そうなると、今年の節電対策はかけ声で終わるのか。いいえ、そんなことはありません。さらに節電できる唯一の方法があります。それは、「無駄な電気を省く」から更に一歩前進して「電気を使わない」という選択 - 「脱電」 - です。

何を言っているのだ!当たり前ではないか!電気を使わないなんて無理!と多数のお叱りを受けるかもしれません。しかし、冷静に考えると、「電気を使わない」ということは「外部エネルギーに依存しない」ということで、「外部エネルギーに依存しない」ということは、つまり「自分で仕事をすれば良い」、「自分が動けば良い」のです。極端な言い方をすれば、人間自身が実は「エネルギーの塊」なのです。

ところが、地球上の生物で「道具」と「外部エネルギー」を使う生命体の代表格は、間違いなく人間・人類です。人間は自分で仕事をする代わりに「外部エネルギー」を用いることで、「楽」(便利)をしているのです。猿は自動車を使わず、自らの力で歩行します(自分で仕事をする)。しかし、人間は「楽」をしたいので「ガソリン」という「外部エネルギー」を使って、歩行せずに移動するようになりました。だから「ガソリン」が欲しいのです。ガソリンがなければ、自動車を動かすことは出来ず、どうしても移動したいなら、猿と同じように自分で歩くしかないからです。「エネルギーの塊」のはずなのに・・・

従って、電気がない・使わないのなら、自分で動く・働く・仕事するしかありません。逆に、人間本来の、「自ら仕事をする」という行為を復権させる良い機会とも言えます。暑いならエアコンではなく、扇風機。電気がないなら、自分で団扇を扇げば良いじゃないですか。街中にあるエスカレータ。どうせ歩いて昇るなら、階段で良いじゃないですか。テレビやパソコンを消して、積ん読(つんどく)したままの、以前買った本を読む時間に充ててみたらどうでしょうか。ゲームも良いけど、たまには外で本物のボールを投げたり打ったりするのも楽しいものです。携帯電話でメールするより、本人と直接会って居酒屋などで話した方がもっとわかり合える場合もありますし、お店も(たぶん)儲かります。夜更かしして鉄道模型作るより、朝早く起きて朝日の下で作ってみたらどうでしょう。我慢して節電するよりも、主体的に電気を捨てて、我々人間が、以前のような自然の状態に少し戻ってみる。そして、余剰となったエネルギーや世の中に溢れている便利なもの、それらは本当に困っている人たちや弱い立場の人に回して優先的に使ってもらいましょう。

幸か不幸か、現在の我が国における電力は、全て原子力発電以外により発電されたものです。つまり、原発ゼロにおける、我が国の総電力量、全国で使うことが出来る上限なのです。当面はこの制限枠の中で我々は生活していかなければなりません。小生が個人として出来ること、電気が無い生活は不便と思うより、積極的に電気を使わない生活にチャレンジ・実践してみようと思っています。

と言う訳で、このパソコンもそろそろ電源を落とします?!

コメント
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