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先日、アキバへ行きましたが、神田須田町の銅板建築(柏山邸)では取り壊される前の「お別れ会」がちょうと開催されており、邸内にお邪魔することが出来ました。
柏山邸全景 お別れ会
以前は店舗だったという1階には、銅板住宅の概要や神田須田町近辺の変貌を伝えるパネル展示が、また既に引っ越しされたようでしたが、住居だった2~3階が公開され、「神田銅板建築柏山邸を見送るプロジェクト」実行委員会の方々が懇切丁寧に邸内を案内・説明してくれました。なお、パネルには「看板建築」であることが明記されていました。
パネル展示の様子 2階住居の様子
左下図は3階から御茶ノ水方面を見た様子です。大正12年には、既に現存していたという記録があるとのことで、当時はニコライ堂が見えたそうです。また、ニコライ堂があったため、この近辺は空襲を免れ、柏山邸も被災しなかったとの説明がありました。さらに、アキバ方面を撮影してみましたが(右下図)、こちらも90年で景色がすっかり変わってしまったことでしょう。
御茶ノ水方面の眺望 秋葉原方面の眺望
柏山邸を交通博物館の正面玄関前付近から撮影してみましたが、街並みに溶け込んでいるように思われます。
柏山邸の様子
交通博物館はこの地に既になく、そしてこの銅板建築もなくなろうとしています。また一つ、昭和が遠くなってしまいました。