棒連結器を作る - 鉄コレ

2012-03-04 11:46:21 | 鉄コレ・ジオコレ・バスコレなど

鉄道コレクションをN化すると、連結面の間隔が気になることがあります。そんなときは、鉄コレ標準装備のアーノルドカプラーから各種カプラーに換装しております。今回の西武351系についてもKATOカプラー密連型Aへ換装してみました - パソコンに画像を取り込んでから気がつきましたが、意図せず、きちんと連結できていないような写真になってしまい申し訳ありません - しかし、期待していたような効果が認められず、KATOカプラーへの換装を諦めました。


KATOカプラー密連型      鉄コレのカプラーポケットに入れた状態


KATOカプラー密連型で連結させた様子

Nゲージでは、車両の保管や取扱いの関係で、全ての車両に連結器が取り付けられ、個々に連結・解結できる構造になっています。しかし、実際の鉄道車両で編成が固定されている場合、「棒連結器」という機構が用いられていることがあります。そこで、西武351系は3両固定編成ということもあり、実車に棒連結器が採用されているかどうか判りませんが、以前から考えていた棒連結器を実装してみることにしました。

棒連結器の素材として、西武351系に付属していた台車枠パーツの「ランナー」を流用してみました。何度か試行錯誤してみましたが、小生としては最終的にコレが一番容易・便利という結論に達しました。


鉄コレ付属の台車枠パーツと切りだすランナー部

台車枠パーツの赤丸部分を切りだしました。台車枠パーツは2枚入っていますので、ちょうど2両・2カ所分を確保できます。切りだしたランナーには突起部がありましたので、これを目安にニッパで長さを「粗く」揃えます。
次にこれを支持するパーツとして鉄コレのN化パーツセットなどに付属しているカプラーポケットの部品を流用し、この中に入れ込みます。「粗く」揃えた長さですが、長すぎるとポケットに入らないので、様子を見ながら長さを微調整します。逆に短くしすぎると、今度はカプラーポケットで支持できなくなるため注意が必要です。予め不要な部分から練習用を切りだし、予行してみると良いかもしれません。


長さ揃えの目安とした突起部        粗く長さを揃えた様子


鉄コレのカプラーポケット

一方、カプラーポケットは写真のとおり、下部に向かってV字状に狭くなっています。そのため、そのまま棒を入れると、下右図のように上に跳ね上がってしまので、ピンバイスを用いて棒の側面に「本当にほんの少しだけ」溝を入れると、きちんと跳ね上がらず収まるようになります。


カプラーポケットの形状        棒をそのまま入れた時の様子


ピンバイスによる溝入れの様子      溝を入れた様子


溝を入れた状態(左)とそうでない状態(右)

棒の両端の左右・計4カ所に加工を施せば完成です。これを鉄コレの台車に取り付ければ、棒連結器による3両固定編成が出来上がります。レイアウトで試運転してみましたが、脱線や自然解放など今のところ不具合は認められませんでした。また、走行も極めて良好です。


台車に取り付けた様子         棒連結器による連結間隔


TOMIX 曲線C243レール上での様子

カプラーポケットから棒を取り出せば、無傷で元通りアーノルドカプラーの状態に戻せます。また、中間連結器なので、それほど見た目に拘らなければ、自分好みの連結面間隔を作り出すことができます。
そしてなによりも、ランナーを流用したので部品代がかかりません。つまり、カプラー交換費用が実質「タダ」です!

しかし、問題点も「多々」あります。棒が少し太いので、気になりますが、これについては素材等を変更すれば解決できるかと思われます。問題は、「どうやって保管・片付けるのか」です。面倒ですが、カプラーポケットを台車から取り外せば、各車バラバラにできるため、片付けることは可能です。今回は短編成なので、付属の展示用レールを活用し、編成のまま部屋に飾ろうかと思っております。


展示用レールを使っての保管

もっと効率的な棒連結器も作れるかと思われますが、棒連結器の試作ということでご勘弁下さい。

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