7月7日は言わずと知れた七夕ですネ。
天の川を挟んで東西に引き離された織女と牽牛が年に一度だけ会えるという日。
両者が会うには天の川を渡らなければいけないんですけど・・・
今宵の空における川渡しの月の舟は、位置的にみて天の川の岸辺に置かれた状態です。
そもそも舟(上弦の月)の格好をしてないんで、どうやら今年の七夕は営業しない模様。
太陽暦(グレゴリオ暦)では、残念ながらそういう状況になりがちです。
そこで、翼を繋げて橋を作ってくれるカササギくん達の登場ということになるのですが、
実際の天空上にそんな都合のいい鳥なんて・・・
いましたー! 天の川と平行するように北から南へ向かって飛んでいる鳥が↓
【夏の大三角*】
デジタル一眼レフカメラ+17-50mmズームレンズ(17mmに設定)にて6月27日未明撮影。
星座絵はAstroarts ステラナビゲータによる。
記事の最後の地図を開くと撮影地がわかります。
※画像をクリックすると、大きい画像(星座絵なし)が別ウィンドウで開きます。
七夕伝説に出てくるのは間違いなくカササギなんですが、実際の星座においては
この「はくちょう」をカササギに見立てる(あるいは代役とする)解釈があるようです。
で、太陽暦における月の舟と違い、コイツは年によって天の川から離れることなどなく、
しかも、とっても大きく翼を広げてくれてるお陰で、たった1羽で橋が出来上がります。
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* 夏の大三角とは、織女星であること座のベガ、牽牛星であるわし座のアルタイル、
はくちょう座のデネブの3つを結んでできるアステリズム(特徴的な星の並び)
の一つです。
「みつまた高原」地図