GW頃に明るくなると期待されたパンスターズ彗星(C/2021 O3)を狙いに5/3の夕刻に伊豆某所へ出撃。
低空まで良く晴れ渡った絶好のコンディション下で撮影したのがこちら。
【パンスターズ彗星(C/2021 O3)予報位置 5/3 19:41】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,フィルター無し,
1.6倍クロップ,総露出時間80秒(8秒×10コマ,加算メトカーフコンポジット),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀にて恒星時追尾
楽観的な予想光度は4等台、悪くても7~8等台とされてたんで、薄明中の低空で厳しい状況でも
中心付近に余裕で写るはずでしたが、それらしき像は全く確認できません。
念のため中央部をトリミングしてみたのがコレです。
残念ながらやっぱり確認できません。ちなみに写野のシミュレーションはこんな感じ。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(恒星付与数値は光度×100)
短時間露出ながら12.5等級くらいまでの恒星像が確認できるので、彗星はもっと暗いってこと?
予報位置の精度に問題があるとは考えられず、信頼スジをあたっても地上からハッキリ捉えたような
情報はありませんので、どうやら太陽への接近で崩壊/雲散霧消してしまった可能性が高そうです。
楽しみにしていたんですけどねぇ、おそらく彗星本体が小さかったんでしょう。
次の大彗星出現はいつになるか分かりませんが、希望を抱きながら待つことにします。