話題のポンス・ブルックス彗星が4月3日頃にアウトバーストを起こして3等台になったとの一報があり、
その確認のため日曜日の宵に晴れ間が期待できそうな中越方面に出掛け、撮影してきました。
薄雲が広がっていたせいか尾の写りが悪かったんで、頭部の狭い範囲だけ切り出した画像がコレです。
【ポンス・ブルックス彗星頭部近傍(12P)04/07】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO3200,STARRY NIGHTフィルター,
総露出時間6分(30秒×12コマ,σクリップ加算平均メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
恒星時追尾,トリミングあり,新潟県南魚沼市にて
頭部コマにエンベロープと呼ばれるダストの広がりが写り、緑色の発光物質が入った試験管みたいな格好になってます。
で、バースト前の4月1日に撮影した画像との比較イメージがこちら。
撮影時の空の状態が異なりますけど、ルックスがかなり変化したことを示唆する結果と言えるでしょう。
広がったダストは主に太陽光の反射により概ね連続波長で光りますが、低空に位置していたため地球大気による散乱で
短波長光が弱まって暖色系に写ったらしく、青緑色の輝線を発するイオン成分主体のコマとは色味が異なっています。
昨年の夏にこの彗星を初めて撮影して以来、何度もバーストを繰り返して形態変化を見せてきてますが、
今回は太陽に近づいている時点で起こったので、顕著な変化を大きく捉えられたような気がします。
観測好期も終盤になってきましたが、撮影チャンスがあれば逃さずに写したいところです。
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