12日に静岡県の西村栄男さんが新彗星を発見しました。他に発見者はおらず、「西村彗星」の単独名となりました。
なお、西村さんの名前の付いた彗星はこれが3個目で、前回の発見は2021年7月のことでした。
最近は世界各地の天文台で行われている地球接近天体の自動捜索により彗星も根こそぎ発見されてしまうので、
1人のアマチュアがここ約2年で複数の新彗星を発見したのはとてつもない快挙だと思います。
個人的に新彗星発見の報を知ったのは16日で、撮影チャンスを窺ってましたが、早くも18日の明け方に
伊豆半島某所にて撮影に成功。得られた画像がコレです。
【西村彗星(C/2023 P1)8/18】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO1600,
総露出時間24分(2分×12コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,等倍トリミング
小さいながら彗星らしさを感じる緑色のイメージで写りましたが、尾は残念ながらはっきりしません。
現在の光度は9~10等ほどですが、太陽に近づいていく途中なので日毎に明るくなっていく見込みです。
太陽最接近(近日点通過)は9/18。水星よりも太陽に接近するため、最大光度は2等級に達するとみられてますが、
最光輝の頃は見掛け上も太陽に近く、地上からは観測困難となりそうで、観測好期は9月上旬までと思われます。
機会があればそれまでに何度か撮影したいところですけど、彗星本体のサイズがさほど大きくはなさそうなので、
太陽からの強烈な放射エネルギーに晒されて途中で崩壊/消滅したりしないか気掛かりです。
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