Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
4/5宵 火星と月が接近

都心夜景遠望

2020-05-10 22:00:05 | 夜景

"Stay home"が続き、時間を持て余している中、所有デジカメに収まっていたSDカード内の画像ファイルを
整理していたら、夜景を撮影した画像が見つかりました。以下がその未公開画像になります。

昨年の秋に埼玉県某所から都心方面を撮ったものなんですが、すっかり忘れてました。
画像ファイルのプロパティによるとデジイチ+200mm望遠レンズで撮ったことが判明。
半年以上も前のことで撮影時の記憶がほとんど薄れてますが、どうやらスカイツリーを狙ったつもりが
写っていたのは東京タワーだったっていうオチでした。左上方に写っている尖がったヤツがそれです。
☆撮り屋にとって市街光は手強い敵なんですけど、コロナ禍でこの輝きが失われていってしまわないか
ちょっと気掛かりで複雑な心境です。


アトラス彗星(C/2019 Y4)はどうなった?

2020-05-09 15:40:34 | ほうき星

崩壊が確認されたアトラス彗星ですが、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が分裂の様子を捉えてました(下記リンク先参照)。

『20個以上に分裂したアトラス彗星をHSTが撮影』

地上からの観測によりA~D核の4つの分裂破片が確認された後、追加でもう一つE核が観測されたようなんですが、
4月中に撮影されたHSTの画像から確認された破片の数は実に20~30個! かなりレアなケースだった模様です。
ちなみに、下記リンク先には地上から最近撮影された画像があります。

2019Y4 ATLAS 彗星 5/5 月光強し

どうやらE核だけが辛うじて残っているらしいんですけど、もはや魂の抜け殻みたいになってますねぇ。
今月31日に近日点通過(太陽最接近)となる予定ですが、そこまで生き長らえるか微妙な気がします。


フラワームーン(2020/05/07)

2020-05-07 21:01:00 | 

今日は満月。ベランダから「フラワームーン」とやらを撮ってみました。


 タカハシμ-180望遠鏡+専用レデューサー+EOS Ra,F9.8(焦点距離1760mm),ISO800,露出1/2000秒
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,PHOTOSHOP CS3にて画像処理,トリミング

空気が澄んでいるせいか色味が弱くて、華が無い感じ?


スワン彗星(C/2020 F8)が息切れ?

2020-05-06 11:25:55 | ほうき星

期待が高まっているスワン彗星が、どうも光度低下を起こし始めたようです(下記リンク先参照)。

Light curve of Comet C/2020 F8 (SWAN)

日本からも観測可能になりつつあり、楽しみにしていたのに、これは悲報となるんでしょうか?
アトラス彗星と同様に核の崩壊が始まってしまったのかもしれません。現在、太陽からの距離は約0.7AUで、
今月27日の近日点通過(太陽最接近)までは残り3週間ほどです。彗星核が大きければ、崩壊によって大量の
揮発性物質や固体粒子が放出され、太陽に近づくに連れて光度上昇を示す可能性もゼロではないんですけど、
どうなりますかねぇ? 日本から見やすい位置に来たら、一際輝きを増して欲しいものです。


もう1つの期待の星? ネオワイズ彗星(C/2020 F3)

2020-05-06 09:53:53 | ほうき星

ネオワイズ彗星の最新情報はこちら

スワン彗星に期待が集まる中、明るくなりそうな彗星がもう一つありました。
3月末ごろに発見されたネオワイズ彗星(C/2020 F3)という新彗星です。
現在、この彗星は地球軌道の外側にいて、光度は10等程度。天空上ではうさぎ座の東端に位置しており、
日本からは19時半くらいに夕方の西南西の超低空に見えるはずですが、地平線下に沈んでいく時間が
日毎に早まっていくため観測条件は悪化していき、今月末から6月中はほぼ観測不能となります。
その後、7月3日に近日点通過(太陽最接近)となり、それ以降は明け方の北東天に姿を見せ始めます。
7/6の3時20分における見え方は下のとおり。


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(数値の1/10が予想光度)
イオン,ダストの尾の実長を共に0.1AU(AUは天文単位で、1AUは太陽-地球間の平均距離)としています
四角枠はフルサイズデジカメ+200mmレンズの写野

また、同月中旬には日没後の北西天でも見えるようになり、7/16の20時20分における見え方は下のとおり。


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(数値の1/10が予想光度)
イオン,ダストの尾の実長を共に0.1AUとしています
四角枠はフルサイズデジカメ+135mmレンズの写野

いずれにしても彗星の高度が10度以下と低いので、当該方向がよく開けた場所でないと観測が厳しいです。
また、近日点通過後はどんどん暗くなっていくので、早い時期に観測した方が良さそうです。
ところで、毎度のことながら彗星の振る舞いは水物なので、特に明るさに関してはどうなるか分かりません。
太陽から離れたところにいる段階で明るいフリをするような彗星もありますし、アトラス彗星(C/2019 Y4)
のように途中で本体が崩壊して、光度低下を起こすこともあり得ます。まずは根暗でないことを願ってます。