日曜日の日没後、西の低空に輝く宵の明星を撮影。
【金星 2020.5.17 19時台前半】
タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,約2分45秒間のキャプチャー動画から約2500コマをAS!2にてスタック,
Registax6でwavelet処理
金星は模様を捉えるのが難しい代わりに、月のような満ち欠けが観察できます。
で、現在は上の画像のような三日月形になってるんです。いや、三日月よりもっと細いですね。
肉眼だと凄く明るく見えるんで、こんな形になってるなんて想像もつかないって人が多いです。
ちなみに、いつもこんな形に見える訳ではなく、1か月ほど前は半月に近い形に見えたはずです。
ところで、この撮影システムでは初めて撮ったんですが、あまりにもデカく写ったんで驚きました。
理由は地球との距離が縮まってきてるせいなんです。最も近づくのは6/4。太陽-金星-地球がほぼ直線に並ぶ
「内合(ないごう)」と言う状態になった時ですが、その際は太陽と概ね同じ方向に位置するため観測困難です。
その後、明けの明星として日の出前の東天に見えるようになり、宵の空に再び戻るのは来年の春になります。
少し邪魔な雲がありますが、クリアに見えてます。
どうやら季節外れの積雪とはならず、むしろ雪解けが進んだみたいです。
明け方に2惑星を撮影。
【木星 2020.5.15 3時台前半】
【火星 2020.5.15 3時台後半】
※共通撮影データ
タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,約2分45秒間のキャプチャー動画から約2500コマをAS!2にてスタック,
Registax6でwavelet処理
この日はシンチレーションが大きくて像がボケた感じで、木星はキレの悪いイメージになってしまいました。
火星は個人的に今シーズン初撮影となりました。まだ随分と小さくて詳細な模様を捉えるのが厳しいですが、
上部に白い南極冠とそれに接する暗色模様がなんとか確認できるイメージが得られました。
今日もクリアに見えてます。
富士山アメダスの気温は朝6時に0℃ジャストでした。今日の日中はプラスの気温になると思われますが、
明日は午前中に降水が予想されており、その時にもし気温が低かったら積雪があるかもしれません。
早朝から綺麗に見えてます。
雪解けが急ピッチで進行中。角度的に形が分かり難いんですが、西(右)側斜面に「農鳥」が見えてきました。
日没直後にシルエットが淡いながら見えてきたところを撮影。
今日は朝からずーっと好天だったものの、黄砂の影響か目視では山容を全く確認できない状況でした。
夕刻になってようやく確認できましたが、コントラスト悪過ぎ・・・
今日未明に見られた3天体の会合を撮影。
【土星・木星と月】
EOS Ra + EF200mm F2.8LⅡUSM,HDRモードON(±3),三脚使用,ステライメージにてスターエンハンス処理
月の真上に土星、右上に木星が写ってます。
HDR撮影したものの、暗めの土星と明る過ぎる月をうまく描出するのが難しく、画像処理でズルしてます。
明け方に2惑星を撮影。
【木星 2020.5.12 3時台後半】
【土星 2020.5.12 4時台前半】
※共通撮影データ
タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),合成F値=30,
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,約2分45秒間のキャプチャー動画から約2500コマをAS!2にてスタック,
Registax6でwavelet処理
今回は赤道儀架台の極軸をPHD2というソフトウェアのドリフトアライメント機能を使って正確に合わせました。
やっぱり高精度にセッティングすると、視野内に捉えた惑星が南北方向で経時的にズレていくのが抑えられ、
頻繁にセンタリングする必要がなくなって楽でした。ちなみに、撮影風景はこんな感じ↓
さて、この夜は雲が結構流れてきて、何度も撮影を中断する破目に遭ったものの、気流は割と安定していたようで、
木星はそこそこ細かな模様が描出され、土星は環のカッシーニの空隙が全周にわたって確認できるイメージが
得られました。画像処理はもう少し改善の余地があるかもしれません。
雲に囲まれてますが、比較的クリアに見えてます。
富士山アメダスの気温が昨日の朝から24時間以上プラスを記録してました。
雪解けが急速に進みそうな雰囲気です。