Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
3/24 土星の環が消失(見掛け上)

ヴァンゲリス氏が逝去

2022-05-20 20:15:57 | エバーグリーン

シンセサイザー奏者として世界に名を馳せたヴァンゲリス氏の訃報を本日知りました。
アーティスト活動の経歴は1960年代から始まったようですが、個人的には80年代以降に数々のヒット作を
生み出したことが印象に残っています。特に映画との繫がりが強くて、代表作はやはりコレでしょう。

1981年に全米週間シングルチャートで首位を記録しています。インストゥルメンタル曲が1位になるのは
かなりレアだった気がしますが、美しいピアノの旋律とアレンジが素晴らしく、大ヒットも頷けました。
なお、『炎のランナー』のサウンドトラック盤もアルバムチャートでTopに輝いています。

さらに『ブレードランナー』のエンドタイトル曲もよく聞いたなぁ。

オリジナルバージョンよりもこっちの方が耳馴染みなのは、日本でクルマのCMに使われたせいかも?

 

日本映画では『南極物語』の音楽も手掛けてましたね。

この曲がタロ・ジロとの再会シーンを一層感動的なものにしていたような気がします。

それと、星好きとしては宇宙を題材にしたドキュメンタリー"COSMOS"の音楽も忘れられません。例えば・・・

いずれもシンプル且つ印象度の高いメロディの曲で、稀代の天才作曲家だったように思います。
ご冥福をお祈りいたします。


GW中に撮った夏の天の川(2022/05/06)

2022-05-17 00:00:03 | 遠征日誌

みずがめ座η流星群が極大になると事前に予想されていた今月6日未明に、新潟県南部某所において
ミラーレスカメラ+20mmレンズで撮った夏の天の川がコレです。


【はくちょう座~いて座付近の天の川】
 キヤノンEOS Ra+シグマ20mm F1.4 DG HSM Art,F4,ISO6400,フィルター無し,
 総露出時間25分(30秒×50コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,恒星時追尾

明るい群流星を狙って、同一フレームを30秒露出でひたすら連写して200コマ以上も撮ったんですが、
超広角レンズの広大な写野に目ぼしい流星は入らず仕舞い。せっかくなのでそのうちの50コマを選んで
加算コンポジットしてみました。光害の影響が少ない撮影地だったんで、先月の伊豆遠征で撮った画像と
比べると1コマあたりの露出時間が短いにも関わらず高コントラストな仕上がりになりました。
ということで天の川の写真としては満足いく出来映えですが、狙っていた流星が捉えられず悔しいです。


Sh2-49

2022-05-16 00:00:08 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-49】
 赤経:18h18m48s 赤緯:-13゚49' 42"
 星座:へび座
 視直径:90'
 他カタログNo.:M16,IC4703
 ニックネーム:イーグル星雲(Eagle nebula),わし星雲
 南中日時(@東京):5月8日03時,6月23日00時,8月7日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2022/05/05 02:51
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),フィルターなし,タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
             ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO800,露出3分×12コマ,1.6倍クロップ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:へび座(尾部)の南東端付近にある輝線星雲です。散開星団が重なった複合天体で、星団は
    メシエ天体の1つとしてM16、さらにNGC6611のカタログナンバーが付いています。星雲には
    IC4703のカタログナンバーが付いており、星団とは区別されています。星雲は満月の約3倍
    程度の広がりがあって、その形状が翼を広げた鷲に似ていることから「イーグル星雲」の
    呼び名があります。また、ハッブル宇宙望遠鏡により高解像で捉えられた星雲中心部にある
    棒状の暗黒星雲は「創造の柱」と名付けられました。星団は小型双眼鏡で容易に存在確認
    できますが、星雲を眼視でしっかり確認するには口径30cm超の大きめの望遠鏡が必要です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


The Snake Nebula

2022-05-15 00:00:28 | 遠征日誌

5月4日の新潟県某所における☆撮り成果が続きます。
銀河以外にこんなのも狙ったのでした。


【スネーク星雲 B72】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,フィルター無し,1.6倍クロップ,
 総露出時間36分(3分×12コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用),トリミングあり

へびつかい座を流れる天の川に潜む暗黒星雲で、曲がりくねった姿から「スネーク星雲」の名があります。
また、形がアルファベットの"S"に似ていることから「S字状暗黒星雲」の呼称もあったりします。
米国の天文学者E.E.バーナードが作成した暗黒星雲リストの72番目にエントリーされているため、
B72のカタログナンバーで呼ばれることもあります。
ちなみに、この天体の概略位置と写野は次のとおりです。


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション

この天域には暗黒星雲がたくさんあって、バーナード番号だらけになってます。
なお、黄色い線は天球上での太陽の通り道である「黄道」で、惑星がこの付近にやってきたりもします。
個人的には17年ぶりに撮影しました。撮影も画像処理も高度なスキルは不要って感じの天体ですが、
カラフルさに欠けるのがちょっと残念な被写体です。


昼下がりの富士山(2022/05/14)

2022-05-14 14:25:10 | 富士山

11時頃から雲が消えていって、午後には大部分が見えるようになりました。

昨日から今朝にかけて東海~関東では南部を中心にかなりの降水量を記録した模様ですが、
富士山アメダスの気温をチェックすると13日朝7時からずーっとプラスの気温だったせいか
雪ではなく雨だったらしく、雪解けが一気に進んだようです。


The Pinwheel Galaxy

2022-05-14 00:00:21 | 遠征日誌

5月4日に新潟県某所における☆撮り成果の続きです。
2番目に狙ったのはコレでした。


【回転花火銀河 M101】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,フィルター無し,
 総露出時間48分(4分×12コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用),トリミングあり

おおぐま座にある大型の銀河で、その姿から「回転花火銀河」"Pinwheel Galaxy"の名が付いてます。
個人的には2年前の厳冬期に同じ機材で撮っていますが、その時とほとんど変わらない出来映えとなり、
相変わらず渦状腕に点在する赤い星雲の描出がイマイチで、あまり進歩がないなぁーって感じ。
視直径が比較的大きい天体ですけど、やっぱり長焦点で狙いたいなぁ・・・


The Black Eye Galaxy

2022-05-13 00:02:06 | 遠征日誌

個人的に今年のGWは10連休だったんですが、後半突入となった5月4日に今年初めて新潟県内まで遠征。
天気は一晩中快晴で、久々に思う存分☆撮りができました。
で、一発目のターゲットはコレでした。


【黒眼銀河 M64】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,フィルター無し,
 総露出時間36分(3分×12コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用),等倍トリミング

かみのけ座にある銀河で、中心部から北東側に著しい暗黒部があって、眼のように見えることから
「黒眼銀河」"Black Eye Galaxy"という名称で呼ばれています。ちなみに、これを黒い眼に例えたのは
天王星を発見したことで有名な天文学者ウィリアム・ハーシェルで、18世紀後半のことだったようです。
海外ではその他に"Sleeping Beauty Galaxy"(眠れる森の美女銀河)のニックネームでも呼ばれるとか。
まあ、写真だと黒い部分は瞳と言うよりも太めのアイラインかアイシャドウって感じに見えるかも?
形態上は渦巻銀河に分類され、渦状腕は溝が顕著ではありませんが、螺旋構造が外側まで続いてます。
個人的にこれまで何度か撮影したことがありますが、今回は外周の淡い部分まで描出できた感じで、
この銀河についてはパーソナルベストのイメージになりました。
でもやっぱり焦点距離500mmではトリミングしても細部の写りが物足りないなぁ・・・