七時。
のぼりはじめた満月は
うすぐもの おくで
ゆらゆら ゆらゆらと
あさい よるの いけに しずんだ たまごいろの 石けんが
すこしずつ すこしずつ ふやけて輪郭をうしなっていくように
ひきつった えみで くちもとが かたまったまま
いまにも なきだしそうな めで
ゆらゆら ゆらゆらと
四角い たてものの あいまから こちらを みていました。
のぼりはじめた満月は
うすぐもの おくで
ゆらゆら ゆらゆらと
あさい よるの いけに しずんだ たまごいろの 石けんが
すこしずつ すこしずつ ふやけて輪郭をうしなっていくように
ひきつった えみで くちもとが かたまったまま
いまにも なきだしそうな めで
ゆらゆら ゆらゆらと
四角い たてものの あいまから こちらを みていました。