みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

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学習におけるブレークスルー

2011年07月07日 22時29分52秒 | お仕事・学び
この連載の目次

(前回から続く)

短期間で見れば、あるひとつの課題の学習に自分ひとりだけで取り組んだ場合の成果は、上昇しつつ次第に一定の水準に近づき、やがて頭打ちになると考えられます。

learn001.png: 学習の成果は一定の水準で頭打ちになる

ただし、これは短期的な観点で見た場合の話であって、長期にわたる学習の場合はこの限りではありません。

長期にわたる学習では、革新的な気づきを通じてブレークスルーが起きます。ブレークスルーが起きると、問題点を次から次へと克服できる状態に移ります。ブレークスルーの時点で、克服可能な問題点の数が一気に増え (頭打ちのラインが以前より高い位置に移動し)、新たな“頭打ち”曲線がスタートします。長期にわたる学習の成果は、この“頭打ち”曲線を階段状に重ねた形を描くでしょう。ただし、それぞれの階段の高さ (それぞれの頭打ちの水準) は、ブレークスルーごとに異なります。

learn002.png: 学習におけるブレークスルー

(鏡餅の断面に似ています。鏡餅曲線とでも呼びましょうか? ……余談)

ブレークスルーには、自力でのブレークスルーもあれば、他者からの指摘によるブレークスルーもあります。スクールに通うのは、講師の力を借りてこのブレークスルーを集中的・連続的に起こすことと考えることもできます。

本を読んで勉強するのも、著者の力を借りてブレークスルーを起こすことです。ひとりで思考を続けても、短期的にはやがて限界に到達し、行き詰まって (上記の“頭打ち”になって) しまいます。もちろん、いずれ自力でブレークスルーを実現できる可能性もありますが、書物で新しい考えに触れることでブレークスルーを実現するのもよい方法です。

次回は、学習の成果が頭打ちになる理由について、簡単な数学的モデルを使って考察します。

(次回に続く)

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