<2011.10.02>
また今年も『きんもくせい』の香りが鮮やかな季節がやってきた。
散歩の途中のあちらこちらで見かける『きんもくせい』、ほのかに匂う甘い、何とも言えない秋を感じさせる象徴的な香りである。
このblogで毎年のように『きんもくせい』について投稿しているので、ダブルかもしれないが、思い出を綴ってみたいと思う。
故郷の家の庭には大きな『きんもくせい』の木が植えてあった。
子供のころと言っても中学・高校生の頃であったと思うが、秋が少し深まってくるこの季節、学校から帰ってくると、玄関に入る前にまずこの『きんもくせい』の匂いが『ぷ~ん』とするのである。
この匂いを十分味わう間もなく、腹が減っているのでまず『おやつ』にぱくつくわけである。
おやつといっても、家の畑で獲れた『さつまいも』をふかしたもの(たいてい冷めていた)を、ほおばるわけである。
それから、すぐ親父やおふくろが居る田んぼに出かけて、この時期、親たちが刈ったあとの、稲の束ねとか、かけ干しを日暮れまで手伝うのである。
もちろん、田んぼから帰ってきた日暮れ時にも『きんもくせい』の香りが・・・・。
私にとって『きんもくせい』は、その香りに接するたびに思い出す、故郷の匂いでもある。
<きんもくせい・・・・香りも満開>
<真ん丸・・・・泡のかたまり>
<蜘蛛・・・・今年初めてパチリ>