本番をまじかに控えると、ラストスパートに入る。
演奏会は、マラソンに似ているとよく思う。
演奏会当日を視野に、暗譜を確認したり、どういう声になっているか、
ほかの人との調和はどうか、等々、やることはたくさんある。
自分なりに精一杯練習を重ねての本番は、もしも、失敗や、アクシデントがあっても、ちょっと
悔やまれる場合があっても、概ね成功だったと、思えるようにしようと常々心にしている。
今回は、不消化だった。未消化が多かったという気になり、満足感が得られなかった。
団員と、指揮者とお客様が一体になっているという思いになれなかったのが、要因かと思う。
なぜなれなかったのか。
一人ひとりの、取組み時間が、足りなかったのではないかと思う。
ひいては、団員皆のアンサンブルも、不足だったのではないか。
団員は、本番の演奏の状況にあわせ、毎回の練習状況を考えながら、自分の力及ばぬところ、
不完全なところを、完全になるように、努力していかなければ、ならないと思う。
全団員のうちの一人という自覚をもって、望んでいかないと、一人こけが全体に及ぶ。
不思議なもので、一人とても乗っている人がいたとしても、大きく影響するのは、一人乗れない人が
いた場合。
団員は、底上げを毎回の練習で、感じながら、本番に乗ることを考えないといけないのではないか。