都内で「水がおいしい」市、調べたら…唯一の「深層地下水100%」
2021/10/18 08:46
「水がおいしい」。今年3月まで東京都昭島市を担当した前任記者からの引き継ぎ書類には、一言そう記されていた。「水の味なんて、どこでも同じなのでは」と思ったが、調べていくうちに、その言葉の意味がわかった。(柳沼晃太朗)
地下水を無料でくむことができる給水スポット。上部には市の公式キャラクター「ちかっぱー」が座る(昭島市のJR昭島駅前で)
今年7月、昭島市内を通るJR青梅線の拝島駅、昭島駅、中神駅、東中神駅の駅前にひときわ目立つ黄緑色の無料給水スポットが登場した。そこから出てくるのは、地下深くからくみ上げられた市自慢の「深層地下水」。供給している水は、山に降った雨や雪が約30年かけて 濾過ろか されたもので、ミネラル成分が豊富なのが特徴だという。
4か所の給水スポットの利用回数は、8月までの2か月間で計4万4894回に上り、「予想以上の盛況ぶり」(市担当者)。昭島駅前でよく水をくむ、市内のパート従業員の女性(39)は「市販のミネラルウォーターより口当たりが優しい気がする」と話した。
以下略)
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