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第6波の収束、遠のくか・・・「ステルスオミクロン」の感染力は4割増
24日 19時08分
「ステルスオミクロン」とも呼ばれているのは「オミクロン株」の亜種とされる「BA.2」というタイプのオミクロン株です。 この「BA.2」はそれまでのオミクロン株「BA.1」と比較した場合、感染力が強いとされています。人工的に作成されたウイルスを使った動物実験の結果では感染力が「1.4倍」という結果も出ています。 また「BA.1」にはなかった肺でのウイルス検出も特徴で、「肺炎のリスク」や「病原性」の高さについても指摘されています。今後主流になることは間違いないとの見方もある「ステルスオミクロン」について、現時点の情報を専門家にききました。
日比麻音子アナウンサー:
”ステルスオミクロン”とも呼ばれている「BA.2」には、一体どんな特徴があるのでしょうか?東京大学医科学研究所佐藤佳准教授らによる研究結果をもとに、従来の「BA.1」と何が違うのかを比較します。
佐藤准教授らの研究・実験は「BA.2」ウイルスを人工的に作製しハムスターに感染させる実験であること。また、第三者のチェックを受ける前の「査読前論文」として公表された論文であることを前提として、違いを見ていきましょう。
■「BA.1」と「BA.2」の違いは?
「BA.2」の特徴として、「BA.2」は「BA.1」の1.4倍の感染力があるようです。さらに、「BA.1」は肺からウイルスが検出されないのに対して「BA.2」は肺からウイルスが検出されているため、肺炎のリスクや病原性が高く、重症化リスクが高い可能性があるということがわかっています。
一方で、「BA.2」の感染者割合が全体の約8割のデンマークの調査では3回目のワクチン接種が進んでいるという前提がありますが、「BA.1」と「BA.2」の入院リスクに差がないという報告もあります。
したがって、「BA.2」に関してはまだわからないことが多いというのが現状のようです。
佐藤准教授の研究によれば、「BA.2」は「BA.1」の亜種とも呼ばれていましたが、それぞれの遺伝子配列などが大きく異なり、「BA.1」に感染した人がその後「BA.2」に再感染する可能性があるため、2つのウイルスは全く違うものと考えて良いとのことです。
■「BA.2」のワクチン効果と今後の見通し
ワクチンに関しては「BA.1」と「BA.2」で同程度の効果があるということ。また、佐藤准教授は今後の見通しについて「今後、BA.2が主流になることはほぼ間違いない。医療現場への負担がさらに大きくなる可能性がある」と指摘しています。
ホラン千秋キャスター:
国際医療福祉大学感染症学講座主任教授・松本哲哉さんにお話を伺います。「BA.2」はステルスオミクロンと呼ばれており、従来のオミクロン(BA.1)と同じ「オミクロン」と名前が入っていますが、佐藤准教授はこの2つは全く別のものとしてみたほうがいいと話しています。今後、「BA.2」には違う名前がつくこともあるのでしょうか?
松本教授:
分類上は、あくまでもオミクロン株の中の「BA.1」と「BA.2」ということになると思います。今後、極端な変異が起これば別の名前になる可能性もありますが、基本的にはオミクロン株の中の亜種という扱いになると思います。
24日 19時08分
「ステルスオミクロン」とも呼ばれているのは「オミクロン株」の亜種とされる「BA.2」というタイプのオミクロン株です。 この「BA.2」はそれまでのオミクロン株「BA.1」と比較した場合、感染力が強いとされています。人工的に作成されたウイルスを使った動物実験の結果では感染力が「1.4倍」という結果も出ています。 また「BA.1」にはなかった肺でのウイルス検出も特徴で、「肺炎のリスク」や「病原性」の高さについても指摘されています。今後主流になることは間違いないとの見方もある「ステルスオミクロン」について、現時点の情報を専門家にききました。
日比麻音子アナウンサー:
”ステルスオミクロン”とも呼ばれている「BA.2」には、一体どんな特徴があるのでしょうか?東京大学医科学研究所佐藤佳准教授らによる研究結果をもとに、従来の「BA.1」と何が違うのかを比較します。
佐藤准教授らの研究・実験は「BA.2」ウイルスを人工的に作製しハムスターに感染させる実験であること。また、第三者のチェックを受ける前の「査読前論文」として公表された論文であることを前提として、違いを見ていきましょう。
■「BA.1」と「BA.2」の違いは?
「BA.2」の特徴として、「BA.2」は「BA.1」の1.4倍の感染力があるようです。さらに、「BA.1」は肺からウイルスが検出されないのに対して「BA.2」は肺からウイルスが検出されているため、肺炎のリスクや病原性が高く、重症化リスクが高い可能性があるということがわかっています。
一方で、「BA.2」の感染者割合が全体の約8割のデンマークの調査では3回目のワクチン接種が進んでいるという前提がありますが、「BA.1」と「BA.2」の入院リスクに差がないという報告もあります。
したがって、「BA.2」に関してはまだわからないことが多いというのが現状のようです。
佐藤准教授の研究によれば、「BA.2」は「BA.1」の亜種とも呼ばれていましたが、それぞれの遺伝子配列などが大きく異なり、「BA.1」に感染した人がその後「BA.2」に再感染する可能性があるため、2つのウイルスは全く違うものと考えて良いとのことです。
■「BA.2」のワクチン効果と今後の見通し
ワクチンに関しては「BA.1」と「BA.2」で同程度の効果があるということ。また、佐藤准教授は今後の見通しについて「今後、BA.2が主流になることはほぼ間違いない。医療現場への負担がさらに大きくなる可能性がある」と指摘しています。
ホラン千秋キャスター:
国際医療福祉大学感染症学講座主任教授・松本哲哉さんにお話を伺います。「BA.2」はステルスオミクロンと呼ばれており、従来のオミクロン(BA.1)と同じ「オミクロン」と名前が入っていますが、佐藤准教授はこの2つは全く別のものとしてみたほうがいいと話しています。今後、「BA.2」には違う名前がつくこともあるのでしょうか?
松本教授:
分類上は、あくまでもオミクロン株の中の「BA.1」と「BA.2」ということになると思います。今後、極端な変異が起これば別の名前になる可能性もありますが、基本的にはオミクロン株の中の亜種という扱いになると思います。
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