特別支援学校の送迎バスで生徒が取り残される 確認ルール不十分
2022/10/19 17:12
(産経新聞)
埼玉県教育委員会は19日、県立騎西特別支援学校(同県加須市)で、送迎バスの車内に中学部の生徒1人が約30分取り残されたと発表した。生徒は座席で眠った状態で発見され、健康状態に異常はなかった。
県教委によると18日午前9時ごろ、関東自動車が運行する送迎バスが同校に到着し、乗っていた生徒が降車した。ただ、生徒1人の登校が確認できず、同校が関東自動車に連絡。営業所に向かっていたバス車内を乗務員が探したところ、同9時半ごろ生徒が見つかった。
通常は降車後、乗務員らが生徒が残っていないか確認するが、この日は学校行事があり、バスをすぐに移動させなければならず、確認ができないまま営業所に向かったという。
県教委は同校の確認に関するルールが不十分だったと説明。今後、バス送迎に関する県統一のマニュアルを作成し、すべての県立特別支援学校に周知徹底を図るとしている。
バスの送迎をめぐっては9月、静岡県牧之原市で3歳の女児が通園バスの車内に取り残され死亡する事故が起きた。