ソウルの転倒事故 66年前に新潟県内で同様の事故…神社の境内で124人死亡《新潟》
2022/10/31 19:14
(TeNYテレビ新潟ニュース)
韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で起きた転倒事故は人が密集した状態で起き150人を超える犠牲者が出ました。
新潟県内では66年前に弥彦神社でも同様の事故が起きていて、神社には今でも犠牲者を悼む慰霊碑が設置されています。
韓国で起きた事故は29日夜、ハロウィーンの仮装をした若者たちで混雑していたソウルの梨泰院で、多くの人々が折り重なるように転倒したものです。
154人の死者のうち26人が外国人で、このうち2人が日本人でした。
多くの人が狭い場所に集まり、大事故となった例は県内でも…
弥彦神社の権禰宜・高橋孝至さんです。弥彦神社などによりますと1956年1月1日の午前0時すぎ神社の境内で餅まきが行われ、 3万人あまりの参拝客が殺到。
境内へとつながる石段に、参拝に向かう客と帰る客が入り乱れて転倒し124人が死亡し、80人が重傷を負いました。
敷地内には犠牲者を追悼する慰霊碑が設置されていて神社では花を添えるなど日々、慰霊をしているということです。
当時の石段は現在よりも幅が狭く傾斜も急だったといいますが、現在は改修されています。
【弥彦神社 権禰宜 高橋孝至さん】
「年数は経ったといえども犠牲になった方がおられますので慰霊の誠のほうを捧げさせていただいております。お正月とかもうすぐ菊祭りも始まりますけど混雑が予想されるときには確実に万全を期す体制をずっと行っております」
事故以降、年末年始など多くの人が集まる際には警察の指導の下、万全の警備体制で対応しているといいます。