東京、2週間後に「1日1万人」の試算…「経験のない爆発的拡大」
2021/08/06 07:12
(読売新聞)
東京都の新型コロナウイルス感染者が5日、初めて5000人を超えた。30歳代以下が7割近くを占めており、若年層への感染拡大傾向が続いている。
都庁では5日、新型コロナのモニタリング(監視)会議が開かれ、2週間後の18日には1週間の平均新規感染者数が1万909人になるとの試算が報告された。前週比78%増(4日時点)のペースで増加が続くと見込んだもので、今後のワクチン接種の進行や人流抑制効果などは加味していない。
ただ、前回7月29日の会議では、8月4日までの1週間の平均新規感染者数を2962人と試算していたが、実際は4日時点で3479人に達した。国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は会議で「経験したことのない爆発的な感染拡大が進行している」と指摘した。
都によると、5日の新規感染者5042人の年代別の最多は20歳代の1600人。30歳代以下で67・2%を占めた。入院患者数は前日より16人減の3383人。自宅療養者数は2130人増えて1万6913人となり、7日連続で過去最多を更新した。