9.11文書、機密解除指示 米大統領、遺族圧力受け
2021/09/04 07:21
(共同通信)
【ワシントン共同】バイデン米大統領は3日、2001年9月11日の米中枢同時テロに関連する捜査資料などの文書を巡り、機密指定を広範に解除するよう指示する大統領令に署名した。遺族らは解除されなければ、発生から20年の節目となる今月11日の追悼イベントにバイデン氏が出席することに反対すると圧力をかけていた。
米メディアによると、遺族らはサウジアラビア政府のテロへの関与を示す資料があると主張し、昨年の大統領選で9.11関連資料の機密解除を公約に掲げたバイデン氏側と協議を続けてきた。
バイデン氏は大統領令で「機密は必要な狭い範囲にとどめることが重要だ」と説明した。