<新型コロナ>新型コロナ ワクチン接種後5人死亡 1回目55万人 因果関係結論付かず /奈良
2021/09/04 06:59
新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた後に死亡が確認された人が、県内で8月8日までに5人いることが分かった。9月3日の県議会厚生委員会で、県の担当者が明らかにした。国に「接種と死亡に因果関係がある」と結論付けられた人はおらず、年齢や死因は明らかにしていない。8月8日までに1回目の接種を終えた県内在住者は約55万人。
また、接種後の副反応としてアレルギー症状「アナフィラキシー」が確認された人は18人いた。いずれも、ワクチンの副反応の疑いがあるとして、医療機関などが報告した人数。死亡例は原則、その時点で接種との因果関係がはっきりしなくても、医師が「関連性がある」と判断した場合などに報告される。
また、県は委員会で軽症・中等症向けの治療法で、現在は入院患者が対象の「抗体カクテル療法」について、感染判明後の自宅待機者や「自宅療養者」(感染判明後4日以上の待機者)にも外来で投与できるよう検討中だと説明。一部宿泊療養施設での実施も調整している。
同療法は発症1週間以内が有効とされるが、2日時点で入院などを待つ県内の「自宅療養者」は760人に上る。国は全国での自宅療養者急増を受け、外来患者への適用を容認している。【久保聡】