30~40代の「孤独死」が全く不思議でない事情 自身の健康を悪化させる「緩慢な自殺」の正体
記事抜粋ーーーーーーーーーーーーーーー
不摂生や医療の拒否、部屋のごみ屋敷化などによって、自らの健康状態を脅かす、セルフ・ネグレクト(自己放任)。孤独死とも密接な関係にあるこのセルフ・ネグレクトが、近年大きな社会問題となっている。緩慢な自殺と呼ばれるセルフ・ネグレクトの最前線を追った。
「ああ、このお部屋は、セルフ・ネグレクトですね」
全国に展開している大手特殊清掃会社の特殊清掃人の女性は、部屋に入るなり、厳重な防毒マスク越しに私にそう教えてくれた。スースーという呼吸の音だけが、家主を失った部屋に響く。
「人さまには頼りたくない」
時折、耳にする言葉。
しかし、独りでいくていることはできるものの、生れ落ちてから、死んでからも、人は他人に頼らなければ、ならない。
好まなくても、好んでも、いつかは、人の手を借りることになる。