「見てるぞ」「ここ通るな」私有地の“4万円通行料”でトラブル…車で男性はねた70歳男を逮捕
2022/12/07 20:40
私有地の道路通行をめぐる金銭トラブルで、男性に車を急発進させ衝突した疑いで、70歳の男が逮捕された。
FNNでは、4年前にこの問題を取材。当時の通行料は1万円だったが、現在は4万円。4倍に値上がりしていた。
大量の看板が並ぶ通行料4万円の道
茨城県神栖市で海沿いの道路を走っていると、突然行く手を阻む「ストップ」と書かれた看板が目に飛び込んできた。
「この先、私有地あり 通り抜けできません。」と書かれている。
その先に進むと、道路の両側に進入注意を促す大量の看板がズラリ。
さらには、バリケードが設置され、奥にある看板には「私有地につき無断侵入した場合は、4万円を徴収します」と書かれている。
加えて、神栖市による「トラブルには一切関与しない」との看板も設置されていた。
車を急発進させ男性に衝突
事件は、この私有地の通行をめぐって起きた。
12月5日逮捕されたのは、無職・越川俊雄容疑者(70)。
越川容疑者は、自分が乗っていた車の前に立ちふさがった43歳の会社役員の男性に車を急発進させ、衝突した疑いが持たれている。男性は、腰の骨を折るなど全治2カ月のケガ。
警察によると、事件の発端は、私有地内の道路通行をめぐる金銭トラブルとみられている。
近くに住む人:
すごいよ、夜でも何でも見張っている。怖い。近づかないよ、みんな。俺も2、3回怒鳴られたことある
近くに住む人:
スピーカー越しとかで「見てるぞ」みたいな「ここ通るな」みたいに言われたりする
FNN取材班は、バリケード前に設置された「地主」と書かれたインターホンを押してみた。
しかし、誰も応答はしなかった。
現場は、神栖市の海沿いを走る市道「シーサイド道路」。
海岸線を走る道路の一部約500メートルの区間が個人が所有する私有地だ。
近くに住む人:
不便ですね。そんなにここは混む道じゃなかったのに
近くに住む人:
遠回りしなくちゃならない
通行するには、所定の通行料金を支払わなければならず、これまでも迂回路が渋滞するなど住民を悩ませてきた。
4年前は寝泊まりしながら監視していた
15年ほど前までは通行できていたというこの道路。番組では、4年前2018年にこの問題を取材していた。
当時の看板に書かれた請求金額は「1万円」。4年間で4倍に値上がり。
「以下略」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(「イット!」12月7日放送より)