アントキノイノチ DVD スタンダード・エディション [DVD] | |
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ポニーキャニオン |
岡田将生と榮倉奈々。
過去の出来事から心に深いキズを負った二人が、亡くなった人の遺品回収をする仕事の中で出会い、わかりあっていく・・、みたいな話ですが。
岡田がなかなかよい。影のある雰囲気がよく出ています。ただ、その背景となる出来事そのものがもう一つこちらに伝わらなかったりしますが。
榮倉奈々は、見ながら「あー、やっぱり知ってる子に似てるわ」とか思っておりました。こちらも悪くないのだけど、なんであなた、いなくなっちゃうかね・・、とちょっと思いました。
で、暖かく静かにじわーっと終わってくれたらそれでよかったかなと思うのですが、ラストが・・・。これはちょっと個人的にはいただけませんでした。
大なり小なり心に深いキズを負っている人というのは、相当に多いんでしょう。それは、表面的な様子、表面的なつきあいだけからは見えないことが多いでしょうけど。
で、それは、いくら他の人が「そんなこと気にしなくてもいい」と言われたところで、当人にとってはあまり意味がないことも多い。そのキズの深さや痛さはその人だけのものなので・・。
でも、そのキズが癒える、なくなるとか痛みを感じなくなるということでなく、そのキズへのこだわりみたいなのが薄れてそんなに大事なことではなくなるということはあるんで、それは多分、人と人とのかなり深いところでのつながりみたいなことに影響されて「癒える」「癒される」ということではないかと思います。そういうことを、また、ちょっと感じさせてくれた、そういう意味では悪くなかったですね、これは。