急騰株はコンビニで探せ 世界一のアマチュア投資家が[プロにはできないけどあなたにはできる投資術]教えます。 | |
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急騰株はコンビニで探せ
翻訳ものですが、これはなかなか面白かった。
かなり以前に読んだピーター・リンチの「株で勝つ」を思い出しました。
まず、テクニカル分析をまったく意味のないものと切り捨て、返す刀で、プロのファンダメンタルズ分析もあてにならないと批判。
じゃあ、どうするかというと、アマチュアの生活感覚で銘柄を探せということ。
日常の中にそのヒントはころがっていると。
重要なのは、それが「状況を一変させるような情報」であるかどうか。
個人で可能なネットワークを広げて情報を収集する。
で、仮設を立てて検証してみる。ウォール街の「コンセンサス」と比較してみる。
理屈としてはなるほどというところはかなりあります。ただ、この方法だと、選択できる銘柄は業種などが限定されますけどね。
個人投資家の場合、投資家目線でちょっと気がつくことがあっても、それが「状況を一変させるような」ことなのか、つまりは企業業績に大きく影響を及ぼすことなのかどうかの判断が難しい。
どうでもいいようなことを、なにか重要な事であるかのように思い込んだり、逆に見えているのにその大事さが感じ取れなかったり。
で、それを判断するための方法の例を示しているところがよいです。
また、投資用の資金を別口座として設定しているところもよいです。安定的な運用の資金と投資用の資金を分ける。
いくらいい視点で銘柄を選択できたとしても、思い切った投資、投資額や投資スタンスなど、ができなければ、大きなリターンにはつながらないですから。
ネットの掲示板も場合によっては利用する価値があるという指摘もあります。
全体に翻訳もの特有の隔靴掻痒感があまりなく、文章が読みやすいのもよいですね。