目の前の子どもたちを見て、その課題や解決するべき点なとがわかってくると、当然、それに対して何らかの対応を取り注力するわけですが、
そうなると、その点ばかりに目が行きがちになり、いわば「目が近い」状態になることがあります。
子どもの実態をとらえる時には、どういうスパンで子どもをとらえるかというのが重要になります。
それも、単に子どもの様子全体をなんとなくとらえるというよりも、視点を持って、その切り口で子どもをとらえなおしてみる。
例えば、体調、健康面のこと。例えば、対人関係。例えば、生活環境。
1日、昨日と今日、一週間、一ヶ月、一学期、一年、数年、5年以上、生涯、いろんな期間があると思いますが、
それぞれのスパンで考えてみると、目の前にいる子どもの姿が捉え方の視点で違ってみえるように思えることがあります。
こうした多面的な子どもの捉え方をておくことは、指導者側としては、どういう表現がいいだろう、ある「余裕」のようなものを持っておくことにつながると思います、感覚的に言うと。
個別の指導計画の中では「短期目標」「中長期目標」を記載するようになっている場合が多いかと思いますが、これらは基本的にはつながっているものであり、当然「こうなってほしい」という多くの人の願い、あるいは本人自身の「こうなりたい」という願いを反映したものであるはずです。
それを大きな誤りなく設定するためには、やはり、様々なスパンで、その子にあった視点、切り口で、子どもをとらえなおしてみることが必要であり、重要だろうと思います。