旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識 <1>

2012-11-18 22:40:35 | 株式投資・資産運用
投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識 <1>

 全部読みました。

 予想どおり、なかなかいい内容でした。

 非常にまっとうで、私自身のスタンスにも合ってます。

 冒頭のところで、私(著者)にとって特に重要な書物として「敗者のゲーム」「バブルの物語」「まぐれ」の3冊を挙げてます。

 「バブルの物語」は読んだことがないですが、他の2冊は読んでかなり面白かったもの、
 とりわけ最近では「まぐれ」は出色の一冊でした。

 まず、本書は市場の効率性について「完全に効率的、あるいは完全に非効率的な市場は存在しない、要は程度の問題である。」と書いています。

 穏当でまっとうな見解だと思います。

 そんなに簡単に相当程度に効率的な市場を出し抜けるはずはないと私自身は常々思っています。

 と同時に、個々の株価の値動きが完全に効率的であるはずはありません。

 どこかの大株主さんが何らかの事情で株を売却しなければいけない事情ができたとしたら、需給バランスからして株価は下落するでしょう。
 出来高が大きい銘柄であれば多少の売りは「効率的」に吸収されるのかもしれませんが、出来高の少ない銘柄であればそんなわけにはいきません。
 わずかな売りで株価が一時的にしろ大幅に下落するというのは充分にありえます。そこで形成される株価は「効率的」なものであるとは言えません。

 人間がいつでも合理的な判断で売買しているはずがありませんし。
 
 テクニカル分析については「ウォール街のランダムウォーカー」のように「いじる」ことすらせず、「勢いは衰えている」と一刀両断しているのも心地よいです。

 率直に言い切ってしまえば、どのような分析であれ、過去の株価の値動きから将来の株価の動きを実践上有効と言える程度に正確に予測することは、できないと思います。

 都合の良い事例を引っ張ってきて、後講釈的に解説することはいくらでもできます。というか、テクニカル分析とやらは本質的にそのようなものですから。
 で、ある予想なり予測をして、それが「当たる」ことも当然ありますね。なんでかというと、株価の変化は上るか下がるか変わらないかの3つしかなく、ほとんどの場合は、どの程度の変化かにもよりますが、変わらないということはほとんどなく、
上ると下がるかのどちらかですから、そのテクニカル分析とやらによらなくても、予想なり予測が当たる確率は単純に考えて1/2です。
 だから、予想が5連勝する確率はこれも単純に考えて1/2の5乗、1/64です。
 予想が当たったからといって、そのテクニカル分析とやらが有効であることの証明にはなりません。

 「まあ、お好きな方はどうぞ、私は嫌いです。」というだけのことです。

 本書は全体として「将来起こることはわからない」というスタンスが貫かれている、というか、事実、将来起こることは誰にもわからないのだけれど、という点がよいです。

 つづく~


 



 







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エストラストを見ておく 初値予想1550円

2012-11-18 21:44:49 | 株式投資・資産運用
エストラストを見ておく 初値予想1550円

 さてと、水曜でしたか、上場は。

 とりあえず、目論見書などをざっと見ておきましょうか。

 公募1350円に対して、13.2の予想EPSは258.32円。PER5倍程度は8928の穴吹興産に近い。売上高は7~8倍ありますけどね、穴吹興産の方が。

 公募株はSBIが主幹事でここの比率が高く、100株、200株というようなことで個人投資家に幅広くまかれているような形。
 まあ、こういう公募組は逃げ足早いでしょうね、私も含めて。

 山口が地盤で、ここから九州に進出中。九州の各地にマンション建設。

 13年2月期の連結経常利益は前期比20.5%増の6億2800万円予想。。
 3~8月期は5億6900万円。
 進ちょく率が高く上方修正がありそうに見えますが、日経には「モデルルーム建設など来期以降の分譲販売に必要な経費を前倒しで計上する見込みで、下期の利益を圧迫」
 との記述あり。

 商品的にはエコ重視のマンションが売りで太陽光パネルやLED照明、「エコキュート」などを備えたものがあるそう。

 社長コメントによれば
「分譲マンションは山口県と九州全域で年間9000~1万戸の市場規模がある。
 供給ベースでみた8県でのシェアは昨年実績で6.6%と3位だが、今後は10%に高めてトップを目指す。
 14年2月期に売上高で100億円、15年2月期は120億円が目標だ。
 チャンスがあれば四国などでも規模を広げたい」とのこと。

この市場規模は大きいのか小さいのかよくわかりませんな・・・。

 配当は無配?。
「未定だが、株主への還元は必要だとの認識。 中堅デベロッパーなど他社の動向を見ながら配当なども含め今後検討していきたい」
 株主還元が必要ないわけはないんで・・・。ただ、成長途上であれば無理して配当出すよりも成長性重視?。
 しかし、そんなに高い成長性というのは、元から見込めないのでは?。
 
 ということで、まあ、よくわかりませんな。

 状況としては、今後の消費税引き上げは目先の需要拡大にはプラス?。段階的に消費税が上昇する前に、ローン組んででも買ってしまおうというところはあるのかも。

 商品としては、「エコ重視」というのは今時だからいいんでしょう。実際、日常的なコストがこうした設備がない場合と比較して低くなるのかなぁ?。
 個々の住宅でというより、マンションのような集合住宅の方が設備投資コストと、日常的にかかるコストの低下の比率がよくなる(設備投資分の上乗せが回収しやすくなる)
のかもしれない。

 ということで、とりあえず、初値予想は1550円にしときます。





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次週の売買

2012-11-18 00:04:54 | 株式投資・資産運用
次週の売買

安倍氏の講演だかなんだかで、円安傾向。株価は上昇。
時価評価での損益は若干は改善。
目立つのは自動車関連などの上昇で、円安好感ということか?。

さて、次週ですが

とりあえず3263大和ハウスリートの 抽選結果公表日が11月20日。
分配金利回りは5%台と高くはないものの、とりあえずは全般には堅調に来ているREITなので、
これもそれなりに堅いか。
個人的には産業ファンドを売却しているため、REITの組み入れ比率は戻してもいいところ。
通常はETFで刻んでいくところですが、まあ、これでもよし。
支店でブックを入れているので、取れれはそれを優先します。

21日はエストラストの公開。
SBI主幹事でマザーズでありながらの地方のマンション屋さんという微妙感は拭えません。
基本的には、いつもどおり「利益あればそれでよし」のスタンスです。
無論、意外高があればそれにこしたことはないですが、とりあえず堅く来てくれたらありがたいです。

さて、この週半ばあたりから、年内IPO銘柄のブックが立て続けにあります。
今年から給与所得としてのボーナスはありませんので、市場からボーナスをもらいたいところですが・・。

基本、ネット証券からブックできるものは全参加です。見逃さないようにしないといけません。

が、バイオ・創薬系はパス。個人がVC投資をするようなもので、宝くじよりいいかもというような印象なので。

当然、マザーズの情報通信系が狙い目ですが、さて、どういう戦略がいいですか。
って、考えられることはあまりないですが。

3667 enishはいちよしが幹事証券に入ってます。
配分は少ないでしょうが、まあ、ブック参加はしてみる意味はあるかも。

ちょうどまとまった退職金定期が11月から12月にかけて満期になってきますので、
まあ「武器」はこれぐらいです。

可能性があるのはそれよりもメインの大和ですが、ほんとは大和は投信をまとめて売りたいんでしょう。
先日も営業さんから売り込みがありましたし。
ただ、既に書いたようにコストの高い投信を買うつもりはとりあえずはないですし、よく聞く、IPO公募
とのバター的な投信の買いも私はしたことがないし、しません。

となると、大和としては売買してもらって売買手数料を取るのが利益を得る手段。
IPO銘柄であれば、基本、即刻売買はしますし。

退職金定期は大和に戻そうかなーという話はしてますが、「やめ!」とか言ってみるというのはありか。
見え透いてるかな~。

テクノスジャパンぐらいは普通に取れそうですが、人気化しそうなenishやコロプラは当然取りにくい
でしょう・・・・。

ポートフォリオの銘柄では、富士重工が売り上がり圏です。
850円程度から売り上がりを基本に。

他は前田工繊など、直近の売却銘柄が下落すれば買い戻しというぐらい。
ソフトフロントは細かく売買するかも。

さて、どういう展開になりますか。ま、ぼちぼちと。

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