遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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季節は進む

2019-09-09 01:57:09 | 雑感

すすき

くさフジウツギ科ブッドレア



コスモス

僅かな時間を縫って山に来た。都会はどうも空気に馴染めない。まだ残暑厳しいアスファルトジャングルだが、山に逃れてくると、そこにはもう秋の気配が忍び寄っていた。

空はまだ夏の様相だが、草花は着実に秋の準備に余念がない。24節気は白露、朝晩はひんやりとしてきて布団が手放せない。そういえばアキアカネを見ていないなあ。72候は白露初候「草露白し」。草に降りた露が白く光って見える頃、9月9日は重陽の節句。

小泉八雲の「怪談」でこの日に武士の霊がもどってくるのを思い出すが、旧暦では菊の頃に当たり、宮中では盃に菊の花びらを浮かべて酒を楽しんだという。一般には収穫祭の意味合いが強く「栗の節句」ともいわれた。

散歩に出ると、すすきがもう穂を出している。萩やコスモスも咲き誇っている。季節は確実に進んでいる。

庶民の鰻

2019-09-07 00:52:17 | グルメ





元の職場で一緒だったT君の紹介のうなぎ屋である。T君の紹介のお店はどこも庶民的で気さくなところが多い。

鰻が絶滅危惧種入をしてからというもの、とんとお目にかかっていない。やせ我慢をして言うわけではないが、若い頃の経験から、鰻をそんなに極上視する習慣がない私には、どうでもいい話である。

しかし、居酒屋としてのうなぎ屋となれば話は別である。店内には張り紙が残っていて、6月より値上げしますと書いてある。まずは焼き鳥、お新香、生ビールで喉を潤し、うな重に取り掛かる。甘めのふっくらとした焼き上がりで、三河の関西風のパリッとした焼き上がりに慣れた私には物足りないが、コレはこれで東京の老舗の味なのだろう。

ちなみにこの店は、明治40年創業の105年目を迎える老舗である。しかも勘定をして驚いた。誠にリーズナブルで、値上がり前かと訝る程であった。Tくんいい店の紹介ありがとう。

元気づけるメッセージ

2019-09-05 10:12:55 | 


杉浦貴之「命はそんなにやわじゃない」かんき出版 2011年発行

義弟が私のためにわざわざ講演会に出向き、買ってくれてきたがん闘病記である。著者は愛知県西尾市出身、闘病記というよりは、治療失敗記録というべきか。数々の食事療法、ヨーガ、気功、ヒーリング等あらゆる治療法を手掛けるもなかなか効果上がらず。

著者もがんと闘う中「こうあるべき」「こうあらねばならない」という縛りから開放され、がんと共存し、周りへの感謝に目覚めたあたりから他への依存から解き放たれる。加えて夢を持つ、実現する行動に移る、ところから回復に向かって動き出しているように見える。

まずは「大丈夫だ」「命はそんなにやわではない」と信じるところから始まる。確かに著者はスーパーマンには違いないけど、同じように煩悩に悩み、失敗し続ける生身の人間がそこにいる。

この本を買うためにきっと行列に並んでくれたのだろう。著者の私宛の署名入りサインを見ながら、ありがたさにふと感謝の念を抱く。もう一度読み直してみようかな。

本格的合唱団

2019-08-27 01:57:57 | 行ってきました




私が住む墨田区で夏の音楽祭があるという。孫が出演をする合唱団も公演があるということで、学芸会の発表会を見にゆく程度の気持ちで、少し涼しさを増した街へ出た。

区立のすみだトリフォニーホールは1800席の立派な大ホールであり、正面には巨大なパイプオルガンまで設置されている。

会場はほぼ8割は埋まっており、オーケストラの席まである。少年少女合唱団と言っても小学生から高校生まで、そしてOG,OBも参加し、加えてプロらしき歌手もソロで加わり、やる気満々である。

曲は懐かしい「サンダーバード」から始まり「宇宙戦艦ヤマト」「踊り明かそう」「上を向いて歩こう」「赤とんぼ」など全14曲オーケストラとの合奏でしみじみと聴かせた。この日のために相当練習を重ねてきたのだろう。なかなかの音色である。演奏後、指揮者、オーケストラ退場後も拍手鳴り止まず、「ふるさと」のアンコール曲が指揮者無しで歌われる感動的な場面もあった。

孫たちの参加という身びいきを差し引いても、この楽団のレベルは相当高いと思う。欲を言えばピアニシモの部分がもうちょっとだけ明瞭に表現できれば完璧だと思うのだが・・・。


エンターテイメント

2019-08-25 00:56:48 | 


道尾秀介「カラスの親指」講談社 2008年刊

残り少なくなってきた、畏友から拝借した本を久々に広げた。定評のある作家なので安心して読み進められる。おなじようなテーマ=偽札作りの物語を読んだような気がする。セリフの隅々まで神経の行き届いたやり取りがあり、謎解きというか、エピローグ的な語りの部分で読み返してみると、なるほどなあと感心してしまう。

ただ最終的には登場人物が全て善人であることがやや物足りないといえばそんなところか。しかし知的な娯楽本としては最高に楽しめる一冊である。本のタイトルもそれなりに意味のあるものだ。

孫来襲

2019-08-23 01:24:06 | 雑感


お盆休み、孫が訪ねてきた。小学校の半ばになり随分少年に成長していた。部分的に反抗期の片鱗を見せ頼もしい。短い期間だが、近所の森に散歩に行き、花火に興じ、プールに遊び、室内のプラレールと共に休みを満喫していた。

年齢が進むとともに、だんだんエネルギー量が多くなり、元気も増す。比較的おとなしい子ではあるが、少しずつ圧倒されるようになってきた。まさに「来てよし、帰ってよし」の状態である。

これくらいの子供が一人家の中にいるだけで、家中が活気づく。日頃相手をしてやれない親もこの休みばかりは、子供の相手に専念し、コミュニケーションをとっていた。貴重な時間ではないかと思う。

足掛け4日間はあっという間に過ぎ、台風とともに去っていったが、コレくらいが丁度良かったか。

収穫の夏

2019-08-21 02:27:50 | 雑感

もも大安売り

すもも各種

とうもろこし

農家が農協の制約を受けず、自分たちで価格ぎめをして、出荷している自由農園は、次第に落ち着いてきてほとんど農協直営のスーパーマーケットとおんなじ価格になってきた。

しかし品種は豊富である。とうもろこしも4,5種類、すももも4,5種類、桃もトマトも3,4種類の品種が並ぶ。最近の品種改良のスピードは早く、新しい品種は殆ど覚えきれない。

新しい品種は、粒が大きい、柔らかい、甘い、等消費者にとっていい事ずくめだ。加えて生産者にも、病気に強い、とか収穫が早い、成長が早いなどの利点があるのだろう。

しかし冷静に見ると、最近野菜も果物も価格が高騰してきた。だんだん贅沢品の仲間入りしてくるのだろう。農産物というより園芸品の様相を呈してきている。

やらかしてしまったか

2019-08-19 01:54:08 | 雑感


久しぶりに、諏訪中央病院に担ぎ込まれた。かれこれ10年以上前になると思うが、昼間酒を飲みすぎて、足腰が立たなくなって、担ぎ込まれたことがある。

当時は、かねてこの病院の評判を聞いていて、一度は鎌田實院長の方針を味わってみたい、と思っていた。担当は気鋭の女医さんで周りの研修医に対する指示も的確、テキパキとしていて、看護も親切で、想像通り、地方の総合救急病院としては申し分なかった。

今回は救急車で搬入されたが、お盆休みの最中にも関わらず、主任医師を中心にチーム救護体制は機能していた。血圧の低下、意識障害、軽い発疹、などの症状が見られたが、その日の夕方には収まる傾向を見せ、大事には至らずに済んだ。

都会の大病院と違って(ここも大病院には違いないが)窓の外から八ヶ岳は眺められるし、緑も多い。空気も良い。看護師の対応がいかにも地方らしくソフトで、親切であった。

私の診断は、ヒスタミン系の食中毒の疑いが強いとのことだったが、2日ほどの入院で、諸データは平常に戻り、無罪放免となった。やはり手術後の体力低下が尾を引いているらしい。油断をせずに、少し用心をしたほうがいいかと肝に銘じた。

夏の花

2019-08-17 01:28:54 | 雑感


夏の花といえばなんと言っても「ひまわり」だ。季節を象徴する花だ。元気な頃、欧州を旅してあの緩やかな丘陵地で、見渡す限りのひまわり畑が続いているのを見て、「こんなにひまわりばかり育ててどうするんだ」と思ったことを思い出す。

フランスだったか、スペインだったか、オリーブ畑と入り混じって一面のひまわり畑だった。中国と違って種はあんまり食卓に出てこなかったので、多分油を取っていたのだろう。

向日葵といえば、全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手はまさに向日葵のような女性で、周りがパッと明るくなるようなオーラを放っている。実際の向日葵は太陽に向かって向きを変えることはなく、朝方の太陽の向きに合わせて咲くそうだ。

この写真は、近くの自由農園の観光畑で撮ったものだが、盛りを少し過ぎたのか少々元気がない。

夏空燃ゆ

2019-08-15 03:22:20 | 雑感


都会の暑さを逃れて山に来た。こちらに来てみたら日中は34度近くあり東京と同じだ。だが、湿度と最低気温が違う。日陰にはいると爽やかである。そして空気と水が美味しい。至るところに緑だ。雨の音にさえ和む。

奇妙なのは蝉の声が聞こえないことだ。前回は確か煩く鳴いていた記憶があるが、今回は静かなもんだ。
そんな一日夕暮れ時、西の空があかくなった。と思っているうちに一面に広がり西の空から一面南にかけて、真っ赤に染まった。

夕焼けだ。俳句の世界では確か夏の季語だと思ったが、小中学生の頃夏休みの終わり頃、よく夕焼けを見ていて、宿題の写生画に画面いっぱいの夕焼け空を描いたような記憶がある。しかしながら目の前の赤の輝きはどの記憶より鮮やかなもので、まさに「空が燃えている」ようだ

一瞬で消えてゆく、夕焼け空を見ながら、宿題に追われない幸せを感じながら燃ゆる夏空を送った。