遅いことは猫でもやる

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そば打ち

2006-10-07 17:33:32 | 雑感
八ヶ岳山麓の乙事亭(おっこと)でそば打ちの体験をした。

ここは以前、

「嫁入りをした人でそば打ちのできない人はほとんどいない」

と言われた土地柄である。
指導をしてくれた方も、親切なおばさんであった。

ここで習ったのは、いわゆる二八そば。
そば粉4に対し1の小麦粉で打つ。

細かく挽いてあるそば粉はきゅっと締まって繊細な感触だ。
それでもふるいにかけ、熱湯を注ぐ。
粉5に対しおおよそ1くらいの割合だが、
その日の天候、湿度、粉の状態などによって、調節の必要があるとの事。
本日は粉500に対し水225gだった。




満遍なく水を粉に行き渡らせ、いよいよ練りに入る。

そばは手早さが味を決めるそうだ。
空気にあまり触れないほうがいい。
同行した技術系の先輩が、「酸化するのが良くないのではないか」と分析。
こねるのは8分以内で終わらせるようにとのこと。
掌をつかい押して、指で返して練る。
鉢のふちの曲線がここで生きる。

指導員は菊練といって、平面的に回して練る、
練り痕が菊の花のようにつく、練り方をして仕上げる。





のし。

のし棒でやわらかく、丁寧にのばす。
棒の痕がつくのは力の入れすぎ。
一回伸ばすごとに、そばをまわし円形になるように。
50cmくらいになったら棒に巻きつけ手間へに引いて、
さらに薄く延ばす。

爪あとなどがつくと伸ばしてゆくうちに、そこが穴になる。
布状になり、ふわっと浮かせると、
のし板とそばの間に風が入るくらいになったら終了。




それを畳んで切りに入る。

専用の包丁で押し切り。
そばが包丁の刃についてきて意外に難しい。
集中力がないと、1ミリの幅にそろわない。
名古屋の私にはやっぱりきしめんが似合うようだ。
指導員の切ったものと並べると一目瞭然。
折り畳んだ布状のそばに切れ目が入ったものと、
一本一本が乱れてばらばらに並んだものと、
見た目からしてちがう。


そばはうどんと違い、
 挽きたて、打ちたて、茹でたてがうまい
という。早速茹でて賞味。

これが自分で打ったのかと思うほど、いけた。
もっとも各工程の要所要所は指導員の方が仕上げたものだが・・・

ついてきた野菜のてんぷら、漬物もおいしかった。


今年の新そばは、11月5日のそば祭りくらいからでるそうだ。
また機会を作り習いにこよう。


【メモ】そばの効用
・高血圧、便秘、脂肪肝、肝硬変の予防、口内炎など
・リジントリプトファン、ルチン、コリンなどが作用する