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ギャラリーNOZU全景
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入り口の案内
私とほぼ同年で、瀬戸に在住する陶芸家がいる。窯業高校で教えていたが定年を迎え、焼き物に専念される、自由な境遇だ。奥様も書道家で、ご主人の焼く作品に、字を書き添えることなども気軽にやられる。ご夫婦が芸術家であり、先生だ。
一度ご自宅におじゃまし、陶芸の指導をしてもらったこともある。
遠く南米なども旅し、最南端ホーン岬までも行かれた。最近ではヒマラヤの50
00mを超える峠にも登られている。写真の腕もなかなかである。
体力の維持、強化にも真剣に取り組まれ、加圧トレーニングを続け、仲間と時々
は、低山を楽しまれる。お酒をご一緒しても、とても穏やかな視野の広い方で、
癒される感じで楽しい。
その彼が、瀬戸のギャラリーで個展を開くと案内された。個展は何年も前からあ
ちこちで何回も開いておられるのでが、一度も拝見していなかったので、休日に出かけた。
会場は坂の上のギャラリーNOZU。瀬戸市内。このギャラリーは新潟県十日町市から移築した180年前の古民家だ。豪雪地帯の建物だけあり、天井は高いが梁が太い。漆喰の壁とコントラストを成して力強い空間だ。
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会場風景 長押や梁、柱が美しい
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古民家と展示がうまくマッチしている
驚いた。あの穏やかなI氏の作品と思えないほど、勢いがある。生命力に満ちて
いる。岡本太郎ほどどぎつくはないがカラフルでもある。造形も自在だ。20代
の作品と現代の作品が並べられているが、若々しさは変わらない。彼の芸術家と
しての秘められた熱さ、激しさを感じた。空間の力強さに充分対応して存在感を
示している。
人は見かけによらぬもの。あの穏やかな人柄の中にこんな激しさが秘められてい
たのか、とその問題提起に静かな衝撃を受けた。
2階には成長した教え子達の作品も少し出展してあった。
帰り際、この建物のオーナーとお茶を頂いた。控えめな人で好感が持てた。折角
移築してきたので、この建物を地域の人達にもっと知ってもらいたい、というの
がオーナーの夢だそうだ。
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暫し談笑
しかし全体的には癒しのひとときとなった。このお人柄のよい芸術家に会えるのは、楽しみの一つではあるまいか。
ギャラリーNOZU 瀬戸市陶栄町39 TEL0561-82-1873
石山駿作品の今昔展 2011年6月4日~7月24 7月2日3:00~アーテイストトーク
(会期中は金・土・日のみ開館します。11:00am~6:00pm)入場無料