[旅屋 おかえり」原田マハ 集英社刊 2012.4.30日発行
旅の途中、フランクフルトのビジネスラウンジで久しぶりに見た日本の週刊誌週刊文春で見た書評欄に載っていたもの。
女性らしい、細やかな人情の機微と、痛快なストーリーテラーの本領発揮と言うところか。久しぶりに一気に読んでしまった。
旅に持参した山本周五郎「人情裏長屋」とタッチは勿論違うが、人間の善意を最終的には信じる、ということでは共通する。
一言で言えば泣かせる女性仕事人の物語といったところか。日頃難しいことで頭が一杯な方には、こんな軽快な物語で、頭を休めることをお薦めする。