好天の河童橋を出発
2輪草の大群落
亡くなった友人Mの追悼山行の目的の一つは、当人が奥様やみんなに見せたいと願っていた上高地の2輪草鑑賞である。川中美幸の演歌でも歌われているこの花は、林の中に木漏れ日を浴びて清楚に咲く花だ。
好天に恵まれた上高地で明神から少し上流に遡った徳本峠への道脇にその群落があるはずであった。
徳本峠から降りてきた本隊の話では、例年咲いている場所には殆ど花がついておらず、見にゆくまでもないという報告であった。徳本小屋支配人の話では、それなら徳沢園の前あたりにも群落があるのでそちらを見に行けばというアドバイスがあった。
慰霊碑参拝の後、本隊とは一時別行動で我々名古屋勢3名は山岳会池内さんの案内で、徳沢園に向かった。
徳沢園のテント場は広々と開け、色とりどりのテントで休憩をとっている岳人がくつろいでいた。その脇を通って奥へゆくと、木漏れ日を浴びて点々と白い花が咲いている。近づいてみると2輪草だ。ほとんど一つの草に1.5cmほどの2輪ずつの花がついている。10畳敷位の大群落だ。M君推薦の場所では例年この3倍位の群落だという。木々の間からは明神岳、前穂高岳がそびえている。 花も山も十分堪能して本隊との待ち合わせ場所嘉門次小屋へと向かう。
M君の話では、2輪草の中には稀に緑色の花が咲いている。4つ葉のクローバーと同じように、見つけたら幸せを呼ぶ、と伝えられている、とのこと。残念ながら徳沢園の大群落の中では見つけられなかった。本当に緑の花なんてあるのだろうか。ところが明神館から明神橋へ向かう林の中を歩いていた時、池内さんが「あった!」と指差す先を見たら本当に咲いていた。その辺りにはさらに3,4輪見つけられた。本当に緑の花である。故人の導きだろうか、これで我々は幸せに一歩近づいたのだ、と自己満足をして嘉門次小屋に向かった。
緑の2輪草
徳沢から仰ぐ前穂高岳
2輪草の大群落
亡くなった友人Mの追悼山行の目的の一つは、当人が奥様やみんなに見せたいと願っていた上高地の2輪草鑑賞である。川中美幸の演歌でも歌われているこの花は、林の中に木漏れ日を浴びて清楚に咲く花だ。
好天に恵まれた上高地で明神から少し上流に遡った徳本峠への道脇にその群落があるはずであった。
徳本峠から降りてきた本隊の話では、例年咲いている場所には殆ど花がついておらず、見にゆくまでもないという報告であった。徳本小屋支配人の話では、それなら徳沢園の前あたりにも群落があるのでそちらを見に行けばというアドバイスがあった。
慰霊碑参拝の後、本隊とは一時別行動で我々名古屋勢3名は山岳会池内さんの案内で、徳沢園に向かった。
徳沢園のテント場は広々と開け、色とりどりのテントで休憩をとっている岳人がくつろいでいた。その脇を通って奥へゆくと、木漏れ日を浴びて点々と白い花が咲いている。近づいてみると2輪草だ。ほとんど一つの草に1.5cmほどの2輪ずつの花がついている。10畳敷位の大群落だ。M君推薦の場所では例年この3倍位の群落だという。木々の間からは明神岳、前穂高岳がそびえている。 花も山も十分堪能して本隊との待ち合わせ場所嘉門次小屋へと向かう。
M君の話では、2輪草の中には稀に緑色の花が咲いている。4つ葉のクローバーと同じように、見つけたら幸せを呼ぶ、と伝えられている、とのこと。残念ながら徳沢園の大群落の中では見つけられなかった。本当に緑の花なんてあるのだろうか。ところが明神館から明神橋へ向かう林の中を歩いていた時、池内さんが「あった!」と指差す先を見たら本当に咲いていた。その辺りにはさらに3,4輪見つけられた。本当に緑の花である。故人の導きだろうか、これで我々は幸せに一歩近づいたのだ、と自己満足をして嘉門次小屋に向かった。
緑の2輪草
徳沢から仰ぐ前穂高岳