草津温泉といえばバス停近くにある湯畑が有名である。近年周りが整備され一層ランドマークの色彩が強くなってきた。ここへ近づくとと奥から見ても湯気が上がっており、硫黄の匂いもする。落ち口辺りは木の階段や遊歩道が設けられ、豊富な湯量が間近に見える。
そもそもここは何だったのだろうか。ここの温泉は源泉の温度が高いので、「湯もみ」と言われる木の板で湯をかき回し温度を下げる作業をしていたのだが、今はそれをショー化して見せている。湯畑では大きな樋みたいなものに湯を分けて流し待機に晒している。それに湯の中に含まれる硫黄を分離して採取しているのだろうか。
湯口の落ち口側
大きな樋で湯を晒す
遊歩道や石灯籠などを配して整備
ここはいかにも温泉だという雰囲気を醸し出し、まずはこれを見に宿泊客も外へ出てくる。これで温泉街も人で潤う。外湯と湯畑で人は宿から温泉街をぶらつきに散策する。温泉地といっても旅館街だけで、昔のような射的やスマートボール、一杯飲み屋などが軒を並べる、温泉街というものが少なくなった昨今、ここは街が昔ながらの賑わいを見せているが、その中心がこの湯畑である。誰が考えたのかしらないがこのコンセプト、デザインは出色である。
夜景も湯気がライトに映える
街頭ライブに人が集まっていた
屋根付き歩道が整備されている
そこらで一杯飲ってきて、すっかり日が暮れた帰り道、控えめのイルミネーションが夜の湯畑を照らし、傍らでは路上ライブが行われている。なかなか雰囲気が良い。すっかり温泉気分を満喫して宿に戻った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます