F1 2006年第10戦アメリカGP予選結果を読む

 <2006年アメリカGP予選結果>
 1位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / 1'10"832 / BS
 2位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / 1'11"435 23 / BS 
 3位:ジャンカルロ・フィジケラ / ルノー / 1'11"920 / MI
 4位:ルーベンス・バリチェロ / ホンダ / 1'11"920 / MI
 5位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / 1'12"109 / MI
 6位:ジャック・ビルヌーブ / BMW / 1'12"449 / MI
 7位:ジェンソン・バトン / ホンダ / 1'12"523 / MI
 8位:ラルフ・シューマッハー / トヨタ / 1'12"795 / BS

 ご覧の通りのフェラーリの1-2だ。対するルノーはフィジケラがミヒャエルの1秒遅れの3位、アロンソは更にコンマ2秒遅れのまさかの5位である。前戦カナダで復活したかに見えたライッコンは9位に沈んでいる。ビルヌーブはカナダに続き好調を維持し6番手につけたがハイドフェルドは10番手、期待していたウイリアムズはウェバーが12番手、ロズベルクに至っては19番手に沈んでいる。

 BSタイヤを履くフェラーリが好タイムを出したのに対してミシュランユーザーが総じて苦戦した予選と言えるか。記憶に新しいところだが、昨年のインディアナポリスを、ミシュランユーザーが走っていないこととの関係を思わざるを得ない予選結果である。

 さて、今回のトピックは、琢磨の予選18番手。エンジン交換による降格ではなく、実力でもぎ取った18番手である。チームメイトのモンタニー、トロロッソのリウッツィは別としても、ウイリアムズのニコ、トヨタのトゥルーリを従えてのスタートを誰が予想しただろうか。

 琢磨の好調が、パワフルなホンダエンジンによってもたらされたものであることは、コントロールでの最高速で知ることが出来る。コントロールではなんと10番手、320.2Km/hを記録しているのである。ホンダエンジンのパワーを頼りに、終盤の高速コーナーに照準を合わせたセッティングが効を奏したということだろう。もちろん琢磨がこのコースを得意とし、自信をもってアタックしたであろうことも忘れてはならない。

 さて、期待のアメリカGPはこのあと午前2時スタートである。ひと眠りしてスタートに備えることにしよう。

今日の1枚は、先週、鎌倉の長谷寺で撮影したものの中から。
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