ウイリアムズ・トヨタ!

 2007年シーズンのウイリアムズにレクサスブランドのエンジンが搭載される可能性があることについて6月6日に書いたが、今回の発表では「ウイリアムズへトヨタ製エンジンを供給する」という表現であり、そのブランドについては言及されていない。

 ウイリアムズは過去にホンダそしてルノーからエンジンが供給され、そのエンジンでドライバーズ、コンストラクターズの両タイトルを獲得している。来期のトヨタ製エンジンがどれほどの力を発揮するのかは未知数であるが、ここ数年の低迷期を脱し、再びチャンピョン争いに加わって来ることは必至である。

 ただ、ホンダやルノーのエンジンを搭載していた時代とは異なり、今のF1はシャーシ単体、エンジン単体で速さが決まるわけではなく、常々書いているようにシャーシ、エンジン、タイヤがシステムとして有効に機能して初めて速さという結果が出せるのである。トヨタ製エンジンを積んだ途端にチャンピョンをとれるほど今のF1は単純ではないのだ。大体が、トヨタ・ワークスでさえ、今シーズン前半までは苦戦していたではないか。

 「費用対性能比率」について書いた6月18日時点ではトヨタはのコンストラクターズポイントは、ウイリアムズに2ポイント及ばない8ポイントであり、ウイリアムズが15.40億円で1ポイント獲得しているのに対してトヨタは1ポイントのために4倍近い56.50億円を注ぎ込んでいると、郷秋<Gauche>に酷評されている。

 2007年シーズン、同じタイヤ、同じエンジンを搭載したトヨタとウイリアムズ、果たしてどちらが速いか大いに見もの。名門復活なるか。

P.S. 今日はWilliams Toyotaについて書くべきか、Flying HONDAについて書くべきか悩みましたが、とても2本書くゆとりはないので前者を今日、後者については明日のお楽しみとしました。


 今日の1枚は、西洋風蝶草(せいようふうちょうそう)。南アメリカ原産ですが、日本の夏の花として定着した感がありますね。クレオメとも。ツンと伸びた蕊をかんざしに見立ててのことでしょう、花魁花(おいらんばな)という異名もあるようです。
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