唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
危機管理のありよう
空気よりも重いものが空を飛んでいるのだから、飛んでいられる理由の一つでも欠けてしまえば、飛行機は落ちてしまう。例えばエンジンが止まる、例えば翼が破損したら、飛行機は落ちてしまう(エンジンを複数搭載している場合には半数までなら止まっても飛行、着陸が可能。大昔、主翼の半分を失いながらも帰還したゼロファーターがいたけれど、これは例外)。
一度飛び上がってしまった後は着陸時まで必要がなくなることから空気の抵抗にならないように格納しておくギア(車輪)も、いざ着陸の時に出てこないとなると、飛ぶのを止めることが出来なくなる。だからと言っていつまでも飛んでいるわけには行かない。燃料がなくなればエンジンが止まり、飛行機は落ちてしまう。
そんなギリギリの状況の中でギア(前輪)なしでの着陸を敢行したのが昨日のANA1603便(ボンバルディアDHC8-Q400)であったが、既に多くのニュース記事が書かれ、事故の原因が前輪格納ドアを開閉する装置のボルトの脱落であるらしいこともわかりつつある今になって、郷秋<Gauche>が事故の概要を書く必要はあるまい。
航空機がひとたび事故を起こすと多数の死者を出すことが多いから、乗客の皆さんはさぞかし生きた心地がしなかったことだろう。しかし、そういった中でも生還率を高めるための処置が粛々と進められていたことに注目するべきだと、郷秋<Gauche>は思う。
まずは着陸時の衝撃に耐えるために姿勢をとることだ。ネクタイを緩め、頭を手で包み更に前席のシートに押し付ける。腹に力を入れる、歯を食いしばる。機長からの「もし胴体着陸をすることになりましても普段訓練をしておりますので問題ありません。ご安心ください」「私は多くの訓練をしてきました。安心してください」という機長からのアナウンスは乗客の恐怖心を大いに和らげたことだろ。
勿論それ以前にショックで前輪を出すための急旋回やタッチ・アンド・ゴーにトライもし、搭載燃料を減らすために長時間の旋回待機もしている(一部報道では海上で投棄したとされているが、それほど多くの燃料を搭載していたとは思えない)。空港では滑走路に消火剤が撒かれ多くの消防車、救急車が待機していた。緊急時対応マニュアルを忠実に実行し、そして最後の手段としての胴体着陸となったのである。後輪が接地したまましばらく滑走し、やや遅れて機首を下げて接地させるのもマニュアル通りだったのだろ。
沈着冷静な機長が非常時の訓練通り着実にその使命を果たしたこと、乗客もまたその指示に冷静に従ったことが、一人のけが人も出さない着陸に結びついたのだろう。
機体の安全性が確保されていることは当然のことだが、危機管理のありようによって緊急時においても乗客の安全を確保する事が出来ることを今回の事故は教えてくれた。同様の故障がもし、自動操縦中であるとは言え、客室乗務員を自らの座席に座らせ記念写真を撮るような機長がいる、そのようは事が許されてしまう社風の某航空会社で起こったとしたら、果たして今回のような無事の着陸が出来たかどうかは、怪しい。
今日の1枚は、白木蓮(はくもくれん)。
一度飛び上がってしまった後は着陸時まで必要がなくなることから空気の抵抗にならないように格納しておくギア(車輪)も、いざ着陸の時に出てこないとなると、飛ぶのを止めることが出来なくなる。だからと言っていつまでも飛んでいるわけには行かない。燃料がなくなればエンジンが止まり、飛行機は落ちてしまう。
そんなギリギリの状況の中でギア(前輪)なしでの着陸を敢行したのが昨日のANA1603便(ボンバルディアDHC8-Q400)であったが、既に多くのニュース記事が書かれ、事故の原因が前輪格納ドアを開閉する装置のボルトの脱落であるらしいこともわかりつつある今になって、郷秋<Gauche>が事故の概要を書く必要はあるまい。
航空機がひとたび事故を起こすと多数の死者を出すことが多いから、乗客の皆さんはさぞかし生きた心地がしなかったことだろう。しかし、そういった中でも生還率を高めるための処置が粛々と進められていたことに注目するべきだと、郷秋<Gauche>は思う。
まずは着陸時の衝撃に耐えるために姿勢をとることだ。ネクタイを緩め、頭を手で包み更に前席のシートに押し付ける。腹に力を入れる、歯を食いしばる。機長からの「もし胴体着陸をすることになりましても普段訓練をしておりますので問題ありません。ご安心ください」「私は多くの訓練をしてきました。安心してください」という機長からのアナウンスは乗客の恐怖心を大いに和らげたことだろ。
勿論それ以前にショックで前輪を出すための急旋回やタッチ・アンド・ゴーにトライもし、搭載燃料を減らすために長時間の旋回待機もしている(一部報道では海上で投棄したとされているが、それほど多くの燃料を搭載していたとは思えない)。空港では滑走路に消火剤が撒かれ多くの消防車、救急車が待機していた。緊急時対応マニュアルを忠実に実行し、そして最後の手段としての胴体着陸となったのである。後輪が接地したまましばらく滑走し、やや遅れて機首を下げて接地させるのもマニュアル通りだったのだろ。
沈着冷静な機長が非常時の訓練通り着実にその使命を果たしたこと、乗客もまたその指示に冷静に従ったことが、一人のけが人も出さない着陸に結びついたのだろう。
機体の安全性が確保されていることは当然のことだが、危機管理のありようによって緊急時においても乗客の安全を確保する事が出来ることを今回の事故は教えてくれた。同様の故障がもし、自動操縦中であるとは言え、客室乗務員を自らの座席に座らせ記念写真を撮るような機長がいる、そのようは事が許されてしまう社風の某航空会社で起こったとしたら、果たして今回のような無事の着陸が出来たかどうかは、怪しい。
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