春の宵

 仕事帰りのフロントガラス越しに、道路脇の民家の庭で白木蓮(はくもくれん)の花が咲いているのを見つけた。例年よりもひと月近くも早い開花で、一瞬我が目を疑ったが、闇の中にふわりと浮かんだ白い花は間違いなく白木蓮。車を止め、窓を開けて夜の気を胸いっぱいに吸い込む。まさに春宵一刻値千金。今日から三月。春である。
 
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