安全は自己責任

 勿論、特に食べるものは安全であって欲しい。お金を出して買ってきたものならなおさら安全で安心して食べられるものであって欲しいし、そうあるべきだろう。でも、思い起こしてみれば、郷秋<Gauche>が子どもの時の食品には製造日だとか消費期限だとかは書かれていなかった。

 明らかに新鮮だと分かっている物は別にしても、ちょっとでも心配なものは色を見て匂いを嗅いで、少しだけ口に含んで、食べて大丈夫かどうかは自分で判断し、自分の責任において食べたものだ。時にちょっとくらい饐(す)えていたとしても、捨てるのは「もったいない」から、まだ大丈夫だよと自分に言い聞かせて食べていたものだ。

 郷秋<Gauche>が子どもの頃にはご飯にだって時々小石が混じっていて「ジャリッ」っと噛んでしまうことも度々。米なんて、そんなものだと思っていた。でも今は違う。今日の新聞にも幼稚園の給食のサラダに15mm程の針金(ステンレスのざるの切れ端か?)が混入していたことが出ていた。そのうちに、ラーメンの中に髪の毛が入っていた事がニュースになる時代が来るのかも知れない。

 勘違いしないで欲しい。サラダに針金、ラーメンに髪の毛が入っていて良い、消費期限をごまかしたケーキが売られていて良いと言っているわけじゃないんだ。企業には安全な商品の供給をまず第一に考えて欲しい。その上での話しだけれど、自分の安全は、やっぱり自分で確保するものじゃないかと郷秋<Gauche>は思うんだ。今の日本人の多くが、安全は「誰か」が確保してくれるものと、勘違いしているんじゃないかな。

 安全は、自分が自分の責任において確保するものだということを、日本人は忘れてしまったようですね。だから海外でカモにもされるんだ。
 
春です。ミモザも咲き始めました。
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