わずか4か月の命、そして春の花(その3)

 春の花の命がわずか4か月と言うことではない。わずか4か月の命となるのはニコンのデジタル一眼レフカメラ(DSLR)、D40。昨年12月1日に発売になったばかりのD40だと言うのに、3月29日にD40xが発売になるというのだ。

 おいおい、郷秋<Gauche>は昨年末にD40を買ったばかりだぞ。それがわずか3ヶ月で旧型機かい?それはないんじゃないの?ニコンさんよ。と、言ってみたところで始まらないのがDSLRの世界である。D70からD70sまでには1年あったはずだが、D40からD40xまで、わずか4か月。

 ただ、注意が必要なのは70の後ろに付いたのはアルファベットの"s"、40の後ろに付いたのがアルファベットの"x"。"s"はマイナーチェンジ版だけれど"x"は追加バリエーションなんだろう。だからタイトルの「4か月の命」は(多分)正確ではない。クルマに例えるならば、デビュー時にはSOHCの1600ccが最上級だったのに、半年後に2000ccのDOHCエンジン搭載車が投入されたようなものである(例えが古い?)。つまり、素の40と"x"との連合軍で、キヤノンを振り切りDSLRトップシェア座を固めようという作戦だな。

 620万画素から1020万画素へのアップはよいとしても、値段も59,800円から79,800円(いずれもyodobashi.com価格)へと、なんと33%ものアップだ。まだスペックの詳細は確認していないけれど、違いは事実上画素数だけ。DSLRにとっての撮像体(D40の場合はCCD)は最も重要かつ高価なパーツなのだが、620万画素から1020万画素へのアップすることにより価格が2万円上昇することから、その事が良くわかるだろ。

 D40の最大の売りは、やはり実売5万円ちょっとという価格だ。それが実売価格で7万円を超えるとなると競争力が大幅にそがれることになる。それでも1020万画素が欲しければ"x"を買えばいいし、安くて軽くて小さいDSLRを欲しい人は素の40を買えばいい。620万画素の40だって、4つ切まで伸ばしてもビクリともしないんだから。それに撮像体が同じサイズなら、620万画素の素(す)の40の方がノイズはずっと少ない事が予想される。

 そうはいいながら、やっぱり"x"が欲しくなってしまった郷秋<Gauche>は資金調達のために、このところまったく出番のなくなってしまっていたD70をヤフーのオークションに出品したのでありました(^^;。

さて、今日の1枚は一昨日、昨日に続いて春の花、仏の座(ほとけのざ)です。花の下にある葉が茎を包み込むようになっていますが、花を仏に、葉を蓮華座に見立てたての命名のようです。

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