The Analog!

 右を見ても左を見てもデジタルばかりの今、なぜかアナログが素敵に見える。
 SONY最後のアナログレコーダーTC-D5M(カセットデンスケD5M)。1973年に登場したカセットを媒体としたデンスケが到達したアナログタイプポータブルレコーダーの最高峰。マイク入力端子をキャノンタイプに改装したタイプは、放送局で利用されました。

 取扱い説明書の丸シー表示によればTC-D5M は1980年に登場したようですが、2005年まで製造され、販売もつい最近になって終了したようです(こちらを参照ください)。

 90年代後半からはレコーディング(生録)もデジタルにシフトしましたが、2005年まで製造されていたことからもTC-D5Mがいかに優秀なレコーダーであったか知れるというものです。

 TC-D5Mの25年にはちょっとかないませんがNikon F3も1980年の登場から2000年まで、20年にわたって製造販売され、報道の第一線で活躍した一眼レフです。マニュアルフォーカス一眼レフの最高峰として今でも多くのプロ、ハイエンドアマチュアに愛用されています。

 デジタルばやりの昨今、TC-D5MとF3を並べてみて気がつくのは、その質感。手にした時にともに感じる温もりと持って生まれた確かな存在感。プラスチック樹脂に包まれたデジタル機器では決して味わうことの無い確かな手ごたえです。こんな確かなモノといつまでも一緒に過ごしていたいと思う、近頃の郷秋<Gauche>です。

今日の1枚は、アナログの雄、TC-D5MとF3。
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