白黒でプリントしてみた

 先月21日に「今どきの白黒って」と題した小文を書いた。白黒で撮ってみたくなったのだ。

 方法は幾つかあるのだが結局一番お手軽な、D300の白黒モードで撮ることになった(このことは5月23日に書いた)。そして佃島と築地で撮った写真を9日間にわたってblogに掲載した。blog掲載を前提に考えれば、DSLRで撮影したのは大正解であった。Y(黄色)やO(オレンジ)のフィルター(の効果)を使ってもファインダーの映像が黄色やオレンジになることも、絞りを開けたりシャッタースピードを落とす必要も無い。大したものだ。

 しかしだ、問題はプリントであった。結局、いつも利用しているチャンプ青葉台店にネット経由で依頼した。当然だが、カラーペーパーを使ってのマルチスキャン露光方式のプリントである。写真のデータには白と黒しかないはずだが、印画紙の方がカラーだから絵柄によっては微妙な赤みや青みを帯びることになる。どうも気に入らない。4号の印画紙で焼いた時のような、キュッとしまった黒にならないもの気に入らない。

 どうやらデジタルデータから鑑賞に耐え得るプリントを作るためには白黒プリントの得意なインクジェットプリンターと白黒専用のプリント用紙を使うのは一番良いらしいということが判った。しかしなぁ・・・、さすがにA3ノビ対応のプリンターともなると値段もそれなりだし、第一、デカくて置く場所が無いぞ。インクが10色もあればランニングコストだって安くない。それ以前に、Nikonファンの郷秋<Gauche>としては、そのプリンターがC社製である事が気に入らない。
 

 佃島・築地で撮った白黒の写真をカラーで撮ってみた(ちょっとややこしいか?)。天井の蛍光灯が写り込んでしまったのはご愛嬌。郷秋<Gauche>が高校・大学の頃には白黒の現像・プリントは出来てもなかなかカラーには手が出せなかったと云うのに、いまどきはカラーよりも白黒の写真を作る方が難しいとは、時代が変わったというべきだな。
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