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「とりあえずビール」さえも廃れた?

 「最近、居酒屋では『とりあえずビール』(という声)が聞かれなくなったという。今時の若者は、最初からサワーやカクテルなどを注文することが少なくないというのだ。」(週刊観光経済新聞6月27日号「商品トレンド(平林正次氏)」より)

 大のビール好きである郷秋<Gauche>に云わせれば「とりあえずビール」とはビールさんに失礼ではないか!「まずはビール!」と云いなさいと、疎まれるのを省みず、ことある毎に若い者に教えているのだが、「とりあえずビール」さえなくなってしまったとは何とも情けないことである。あとは何を飲もうとも勝手にすれば良いが、男たるもの飲み始めは誰が何と云おうとビールでなければならない。やれサワーだカクテルだのとは、ちゃんちゃら可笑しいぞ。

 でも、現実はそう云うことらしい。ビールの相対的地位が下落傾向であるのはここ数年来のこと。各メーカーが本来のビールよりも低税率(=低価格)の発泡酒やら第三のビールやらを次々に開発・発売しても歯止めがかからないのはご承知の通り。

 地位低下はビールだけではなく日本酒やウィスキーも同様のようであったが、ここに来てウィスキーの消費が伸びてきているらしい。3年前にサントリーが「山崎」のハイボールを提案していたが、低価格な「角瓶」のハイボールを提案したところこれが大当たりしたようで、これでウィスキー消費量減少に歯止めがかかったらしい。サントリー、大したものである。

 しかしだ、残念なのはウィスキーの旨さが認められたのではなく、生ビールよりも100円程度安く提供できる(居酒屋において)のがこのご時勢に合ったと云うことのようである。サントリーの戦略にまんまと乗せられた郷秋<Gauche>は、最近夕飯時にハイボールを飲むことがあるのだが、それはあくまでもビールの次。一日の疲れを癒してくれるのは「まずはビール」なのである。
 

 例によって記事本文とは何の関係も無い今日の一枚は、なるせの森、尾根道脇の畑でじゃがいも収穫作業の図。
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