唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
余りにも酷過ぎるDIAMOND online
今朝、「E-P1は『オヤジ狙いの高級カメラ』?」を云う記事をUpした。何故に珍しく早朝にUpしたのかと云うと、今回の記事は元ネタを書き換え(訂正)られたのでは記事としての意味を成さなくなることから朝のうちにUpしたものである。
今朝の記事は、実は昨日分の記事をUpした後で「元ネタ」となったDIAMOND online内のコンテンツ「デジタル流行通信」の記事を発見し、「これは酷すぎる。書いておかねば」と思って30日掲載用の記事として書いていたものである。
そう多くは無いけれど、面白い「ネタ」があると一晩に二つの記事を書くことがあるけれど、そう云ったときも二つ目の記事は翌日の夜にUpするのが通例だ。今回の記事は元ネタを書き換え(訂正)られると記事として意味を成さなくなることから特別に朝のうちにUpしたものである。
がしかし、案の定と云うべきか、郷秋<Gauche>のblogでの辛らつな指摘を見たからと云うわけではないだろうが、今日の昼に確認したところ、郷秋<Gauche>が指摘した点のうちE-P1が一眼レフであると云う誤った認識に基づいて書かれたところは既に修正されていた。それはそうだろう。郷秋<Gauche>ごときが間違ったのならいざ知らず、天下のDIAMOND onlineに、名のある方が書いた記事が事実誤認も甚だしい内容ではダイヤモンド社の沽券にも関わる大問題である。
訂正前・訂正後は、次ぎの通り
訂正前その1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名前を冠したハーフサイズの一眼レフデジカメ。
訂正後その1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名を冠したマイクロフォーサイズの一眼デジカメ。
E-P1が一眼レフレックスではないことにようやく気付いたようである。そう、これなら間違いのない事実である。が・・・、ちょっと待て。マイクロフォーサイズ? おいおい、マイクロフォーサーズだろう!
訂正前その2:「簡単に言ってしまうと、一眼レフなのにファインダーが不要」
訂正後その2:レンズ交換や画質は一眼レフ並みながら、使い勝手やサイズはコンパクトデジカメ並みという“いいとこ取り”をしているわけだ。
無難に「書き換え」ていると云うべきだろう。確かにその通りだと思うが、ちょっとカメラに興味がある人なら誰しもが思うことであり「いま更」の感強し。
致命的な誤りは訂正したけれど、マイクロフォーサーズをマイクロフォーサイズと書き間違える辺り、結局筆者とされている戸田覚氏はカメラのことなんか何も判っちゃいないということだ。そもそも戸田覚氏は書いちゃいない、ゴーストライターが書いた記事なんだろうな。戸田氏の名誉のためにはその方が良い。それにしても、ダイヤモンド社はいったいどう云うつもりなんだろう。
さて、今朝の記事で郷秋<Gauche>が指摘したもう一つの問題、「オリンパス・ペンは、昭和30年代に登場したハーフサイズの小型軽量カメラで(中略)金属を多用した高級感のあるボディで、当時の憧れの存在だったのである。」については特に修正されていないようである。
確かにオリンパス・ペンに憧れていた人もいたかも知れないけれど、やはりそれは少数派だろう。参考までに1971年当時のオリンパス・ペンEEとキヤノンのキヤノネットの価格を記しておこう。
オリンパス・ペンEE 10,000円
キヤノンのキヤノネット 18,800円
因みにペンEEはハーフサイズ、キヤノネットはフルサイズである。
ライカはおろか1959年登場のNikon F、61,700円(50mm F2レンズ付)でさえも雲の上の存在。1961年登場のPentax S3でさえ22,300円(ボディのみ)した事を考えると、憧れのカメラはやはりフルサイズのキヤノネットであり、それでも高くて手が出ずに「ハーフなら同じフィルムで倍撮れるし」と自分を納得させてペンで我慢したと云うのが当時の状況ではなかっただろうか。
因みに、1961年の大卒者の初任給は15,700円だから、Nikon Fは今で云えば80万円のD3X(ボディのみ)、キヤノネットは22万円のD300+VR18-200Gレンズキット、ペンEEがD90+VR18-55Gレンズキットに相当する。初任給15,700円の新入社員には10,000円のペンでさえも清水の舞台から飛び降りる覚悟がないと買えなかった事だろう。
郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
■ 余りにも酷過ぎるDIAMOND online (この記事)
■ E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
■ オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
■ オリンパス・ペンE-P1の問題は
OLYMPUS PEN FTとE-P1。勿論E-P1の方は実物ではなく、ようやく今日入手したカタログの写真。PEN FTの方が大きく見えるのは、カタログ表紙に印刷されたE-P1が実物よりも小さいから。これは詐欺である。実際にはFTの125mm(横幅)に対してE-P1は120mmとほぼ互角である。
今朝の記事は、実は昨日分の記事をUpした後で「元ネタ」となったDIAMOND online内のコンテンツ「デジタル流行通信」の記事を発見し、「これは酷すぎる。書いておかねば」と思って30日掲載用の記事として書いていたものである。
そう多くは無いけれど、面白い「ネタ」があると一晩に二つの記事を書くことがあるけれど、そう云ったときも二つ目の記事は翌日の夜にUpするのが通例だ。今回の記事は元ネタを書き換え(訂正)られると記事として意味を成さなくなることから特別に朝のうちにUpしたものである。
がしかし、案の定と云うべきか、郷秋<Gauche>のblogでの辛らつな指摘を見たからと云うわけではないだろうが、今日の昼に確認したところ、郷秋<Gauche>が指摘した点のうちE-P1が一眼レフであると云う誤った認識に基づいて書かれたところは既に修正されていた。それはそうだろう。郷秋<Gauche>ごときが間違ったのならいざ知らず、天下のDIAMOND onlineに、名のある方が書いた記事が事実誤認も甚だしい内容ではダイヤモンド社の沽券にも関わる大問題である。
訂正前・訂正後は、次ぎの通り
訂正前その1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名前を冠したハーフサイズの一眼レフデジカメ。
訂正後その1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名を冠したマイクロフォーサイズの一眼デジカメ。
E-P1が一眼レフレックスではないことにようやく気付いたようである。そう、これなら間違いのない事実である。が・・・、ちょっと待て。マイクロフォーサイズ? おいおい、マイクロフォーサーズだろう!
訂正前その2:「簡単に言ってしまうと、一眼レフなのにファインダーが不要」
訂正後その2:レンズ交換や画質は一眼レフ並みながら、使い勝手やサイズはコンパクトデジカメ並みという“いいとこ取り”をしているわけだ。
無難に「書き換え」ていると云うべきだろう。確かにその通りだと思うが、ちょっとカメラに興味がある人なら誰しもが思うことであり「いま更」の感強し。
致命的な誤りは訂正したけれど、マイクロフォーサーズをマイクロフォーサイズと書き間違える辺り、結局筆者とされている戸田覚氏はカメラのことなんか何も判っちゃいないということだ。そもそも戸田覚氏は書いちゃいない、ゴーストライターが書いた記事なんだろうな。戸田氏の名誉のためにはその方が良い。それにしても、ダイヤモンド社はいったいどう云うつもりなんだろう。
さて、今朝の記事で郷秋<Gauche>が指摘したもう一つの問題、「オリンパス・ペンは、昭和30年代に登場したハーフサイズの小型軽量カメラで(中略)金属を多用した高級感のあるボディで、当時の憧れの存在だったのである。」については特に修正されていないようである。
確かにオリンパス・ペンに憧れていた人もいたかも知れないけれど、やはりそれは少数派だろう。参考までに1971年当時のオリンパス・ペンEEとキヤノンのキヤノネットの価格を記しておこう。
オリンパス・ペンEE 10,000円
キヤノンのキヤノネット 18,800円
因みにペンEEはハーフサイズ、キヤノネットはフルサイズである。
ライカはおろか1959年登場のNikon F、61,700円(50mm F2レンズ付)でさえも雲の上の存在。1961年登場のPentax S3でさえ22,300円(ボディのみ)した事を考えると、憧れのカメラはやはりフルサイズのキヤノネットであり、それでも高くて手が出ずに「ハーフなら同じフィルムで倍撮れるし」と自分を納得させてペンで我慢したと云うのが当時の状況ではなかっただろうか。
因みに、1961年の大卒者の初任給は15,700円だから、Nikon Fは今で云えば80万円のD3X(ボディのみ)、キヤノネットは22万円のD300+VR18-200Gレンズキット、ペンEEがD90+VR18-55Gレンズキットに相当する。初任給15,700円の新入社員には10,000円のペンでさえも清水の舞台から飛び降りる覚悟がないと買えなかった事だろう。
郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
■ 余りにも酷過ぎるDIAMOND online (この記事)
■ E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
■ オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
■ オリンパス・ペンE-P1の問題は
OLYMPUS PEN FTとE-P1。勿論E-P1の方は実物ではなく、ようやく今日入手したカタログの写真。PEN FTの方が大きく見えるのは、カタログ表紙に印刷されたE-P1が実物よりも小さいから。これは詐欺である。実際にはFTの125mm(横幅)に対してE-P1は120mmとほぼ互角である。
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E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
DIAMOND onlineのコンテンツ「デジタル流行通信」によれば、オリンパス・ペンE-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」なんだと。でもさ、この記事、間違いばかり。記事を書いたのは戸田覚と云う方のようだけれど、戸田氏、ホントにカメラの事をわかって書いているのかしらん。
間違いその1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名前を冠したハーフサイズの一眼レフデジカメ。
のっけからとんでもなくいい間違いだ。「オリンパス・ペン」は往年の名機と云っても良いが、E-P1は「ハーフサイズ」でも一眼「レフ」でもない。オリンパス・ペンFは確かにハーフサイズの一眼レフだけれど、E-P1の撮像素子はフォーサーズ規格。35mmフィルムの約1/4の17.3×13.0mmだし、マイクロフォーサーズはレフレックス(鏡による反射)機構を持たないことを最大の特徴としている。止せばいいのに戸田氏は「簡単に言ってしまうと、一眼レフなのにファインダーが不要」とまで書いている。勘違いも甚だしい。
間違いその2とその3:オリンパス・ペンは、昭和30年代に登場したハーフサイズの小型軽量カメラで(中略)金属を多用した高級感のあるボディで、当時の憧れの存在だったのである。
「金属を多用した高級感のあるボディ」とあるが、当時のカメラはほとんどすべて金属製。シートフィルムを使うカメラに一部木製のものがあったが(今もある)、プラスティック製のカメラは無かったんじゃないかな。それともう一つ。35mmフルサイズのカメラよりもリーズナブルに「写真の楽しさ」を提供するのがハーフサイズのペンの使命であったはず。だからペンは全然高級なんかじゃなかった。そして当時の憧れは何と云ってもライカ、国産ならニコン、ペンタックスやキヤノンであって、オリンパスは決して憧れの存在ではなかったはずである。
最後に件の記事のタイトルにもなっていた、E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」だが、まっ、これは当たっているかも知れないな。DSLR(デジタル方式一眼レフ)ユーザーが、DSLRは女性には大きく重たくて使いづらいからと、奥様用にと偽って購入して実は自分が使うパターンが多くなりそうだ。
郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
■ 余りにも酷過ぎるDIAMOND online
■ E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?(この記事)
■ オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
■ オリンパス・ペンE-P1の問題は
例によって記事本文とは何の関係も無い今日の一枚は、紫陽花と共に梅雨時の花としてすっかり定着した感のあるアガパンサス、別名紫君子爛。アフリカ原産ですが関東地方では屋外でも越冬できる程の耐寒性があるようで、庭から逃げ出し野生化し始めてもいるようです。
間違いその1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名前を冠したハーフサイズの一眼レフデジカメ。
のっけからとんでもなくいい間違いだ。「オリンパス・ペン」は往年の名機と云っても良いが、E-P1は「ハーフサイズ」でも一眼「レフ」でもない。オリンパス・ペンFは確かにハーフサイズの一眼レフだけれど、E-P1の撮像素子はフォーサーズ規格。35mmフィルムの約1/4の17.3×13.0mmだし、マイクロフォーサーズはレフレックス(鏡による反射)機構を持たないことを最大の特徴としている。止せばいいのに戸田氏は「簡単に言ってしまうと、一眼レフなのにファインダーが不要」とまで書いている。勘違いも甚だしい。
間違いその2とその3:オリンパス・ペンは、昭和30年代に登場したハーフサイズの小型軽量カメラで(中略)金属を多用した高級感のあるボディで、当時の憧れの存在だったのである。
「金属を多用した高級感のあるボディ」とあるが、当時のカメラはほとんどすべて金属製。シートフィルムを使うカメラに一部木製のものがあったが(今もある)、プラスティック製のカメラは無かったんじゃないかな。それともう一つ。35mmフルサイズのカメラよりもリーズナブルに「写真の楽しさ」を提供するのがハーフサイズのペンの使命であったはず。だからペンは全然高級なんかじゃなかった。そして当時の憧れは何と云ってもライカ、国産ならニコン、ペンタックスやキヤノンであって、オリンパスは決して憧れの存在ではなかったはずである。
最後に件の記事のタイトルにもなっていた、E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」だが、まっ、これは当たっているかも知れないな。DSLR(デジタル方式一眼レフ)ユーザーが、DSLRは女性には大きく重たくて使いづらいからと、奥様用にと偽って購入して実は自分が使うパターンが多くなりそうだ。
郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
■ 余りにも酷過ぎるDIAMOND online
■ E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?(この記事)
■ オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
■ オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
■ オリンパス・ペンE-P1の問題は
例によって記事本文とは何の関係も無い今日の一枚は、紫陽花と共に梅雨時の花としてすっかり定着した感のあるアガパンサス、別名紫君子爛。アフリカ原産ですが関東地方では屋外でも越冬できる程の耐寒性があるようで、庭から逃げ出し野生化し始めてもいるようです。
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