唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ライカと云う選択
ライカ(Leica)をワンセンテンスで説明するならば「世界で最初に35mmフィルム(注1)を使う小型カメラ(注2)開発したドイツのカメラメーカーとブランドの名前」と云うことになろうか。もうワンフレーズが許されるならば「かつて高性能かつ高価格であったが日本製のカメラに高性能の座を奪われいまでは高価格であるだけのカメラ」を付け加えれば更に良くご理解いただけるだろうと云っては、云い過ぎであるとの謗り言を頂くことになるだろうか。
注1:もともと映画用に使用されていた35mm幅のロールフィルムを水平方向送りで使用することで一コマの画像サイズを24mm×36mmとして使用するパトローネ入りのフィルム。開発したライカ社に敬意を表して「ライカ判」とも呼ばれる。因みに映画は垂直方向に送るため一コマの画像サイズは18×24mm。水平方向送りでこのサイズとするのが「ハーフ判」だが、垂直方向送りのハーフ判もあった(京セラのサムライ)。
注2:当時はシートフィルム(4inch×5inchなど)を使う大型カメラが主流であったが、開発者のオスカー・バルナック(Oskar Barnack、ドイツ人、1879- 1936)自身が小柄な体躯で、大型カメラを携帯することが困難であったことから小型カメラを開発したと伝えられている。まさに「必要は発明の母」である)
そのライカからAPS-Cセンサー(撮像素子)を用いたコンパクトタイプのカメラ、X1が発表された。X1のその姿は暫く前にスクープされ郷秋<Gauche>も目にしていたが、果たしてレンズが交換式なのかどうかという、肝心な情報が無いままライカ自身からの発表を迎えることとなった。結論を云えば、レンズは固定式(交換できない)の24mm F2.8(35mm換算36mm)であるが、交換できないことと引き換えに軽量コンパクトを得たX1は124×59.5×32mm、286g(本体のみ)であると云う。
つまり、オリンパスE-P1と比較すると、倍の面積のAPS-Cセンサーを使いながら、幅が僅かに3.5mm大きいだけで、高さはマイナス10.5mm、厚みマイナス3mm、重さマイナス70gを達成していることになる。特記すべきは重さで、レンズ込みでマイナス70gと云うことは17mm F2.8付のE-P1と比べれば160gも軽いことになる。
画質の点では作例も見るまでもなく一般的なコンパクトカメラの1/2.5インチサイズのイメージセンサーに対しては勿論フォーサーズ規格のセンサーと比べても、APS-Cセンサーによる高画質、特にISO高感度時の画質は圧倒的に有利であると確信できるが、やはりレンズ交換ができず、広角(36mm)固定であることのハンディは大きいと云わざるを得ない。
そんなこんなを考えると、X1は同じくレンズ固定式の高級コンパクト、GR Digital IIIの好敵手となることが予想されるが、如何せんGR Digital III(71,8200円(ヨドバシ価格))の3倍はするようなので、一体全体誰がこれを買うのかしらんと云うのが郷秋<Gauche>の正直な感想である。
GR Digital IIIは他のコンパクトカメラと比べて高価かつレンズが28mm固定焦点であるにも関わらず売れているようであるが、これは他のコンパクトカメラとは差別化されたカメラを購入したいという層が存在することを意味する。となるとライカから登場したX1がこれまでのGR Digital III購入層のいくばくかを奪う結果となるかもしれない。
マグネシウム合金ボディ、アルミ合金のトップカバーとボトムカバー、合成皮革張りに赤いライカのマークと云ったいかにもライカらしい外装、Photoshop Lightroom無料ダウンロード権が付属するとは云っても、一般ユーザー層が3倍の価格差を果たしてどのように考えるのかにかかっているということだな。
しかしだ、X1がAPS-Cセンサーでありながらこれだけ軽量コンパクトなボディを実現したということは、レンズ交換方式を導入しても同程度の大きさ重さのボディを作ることも可能だということだろう。そうなると、近頃噂になっているリコーか開発中であると云われるKマウントカメラは大いに期待できるんじゃないかな。一部では年内に発表されると云われるKマウントリコーの登場が待ち遠しいぞ。
【参考】ライカはX1の発表と同時に35mmフルサイズイメージセンサーを搭載したM9及び45mm×30mm、3,750万画素のCCDを搭載する中判一眼レフを発表している。が、郷秋<Gauche>には共に縁のない種類にカメラだし、特にM9は危ないので近づきたくない種類のカメラである。よって、この2機種について郷秋<Gauche>が触れることは今後も多分、無いものと思われます。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、玉簾(たますだれ)。葉が簾に使う竹ひごのように丸いことからの命名。名前は今ひとつパッとしないけれど花は美しく、郷秋<Gauche>の好きな花のひとつです。茎や葉に有毒成分が含まれていますので注意が必要です。
注1:もともと映画用に使用されていた35mm幅のロールフィルムを水平方向送りで使用することで一コマの画像サイズを24mm×36mmとして使用するパトローネ入りのフィルム。開発したライカ社に敬意を表して「ライカ判」とも呼ばれる。因みに映画は垂直方向に送るため一コマの画像サイズは18×24mm。水平方向送りでこのサイズとするのが「ハーフ判」だが、垂直方向送りのハーフ判もあった(京セラのサムライ)。
注2:当時はシートフィルム(4inch×5inchなど)を使う大型カメラが主流であったが、開発者のオスカー・バルナック(Oskar Barnack、ドイツ人、1879- 1936)自身が小柄な体躯で、大型カメラを携帯することが困難であったことから小型カメラを開発したと伝えられている。まさに「必要は発明の母」である)
そのライカからAPS-Cセンサー(撮像素子)を用いたコンパクトタイプのカメラ、X1が発表された。X1のその姿は暫く前にスクープされ郷秋<Gauche>も目にしていたが、果たしてレンズが交換式なのかどうかという、肝心な情報が無いままライカ自身からの発表を迎えることとなった。結論を云えば、レンズは固定式(交換できない)の24mm F2.8(35mm換算36mm)であるが、交換できないことと引き換えに軽量コンパクトを得たX1は124×59.5×32mm、286g(本体のみ)であると云う。
つまり、オリンパスE-P1と比較すると、倍の面積のAPS-Cセンサーを使いながら、幅が僅かに3.5mm大きいだけで、高さはマイナス10.5mm、厚みマイナス3mm、重さマイナス70gを達成していることになる。特記すべきは重さで、レンズ込みでマイナス70gと云うことは17mm F2.8付のE-P1と比べれば160gも軽いことになる。
画質の点では作例も見るまでもなく一般的なコンパクトカメラの1/2.5インチサイズのイメージセンサーに対しては勿論フォーサーズ規格のセンサーと比べても、APS-Cセンサーによる高画質、特にISO高感度時の画質は圧倒的に有利であると確信できるが、やはりレンズ交換ができず、広角(36mm)固定であることのハンディは大きいと云わざるを得ない。
そんなこんなを考えると、X1は同じくレンズ固定式の高級コンパクト、GR Digital IIIの好敵手となることが予想されるが、如何せんGR Digital III(71,8200円(ヨドバシ価格))の3倍はするようなので、一体全体誰がこれを買うのかしらんと云うのが郷秋<Gauche>の正直な感想である。
GR Digital IIIは他のコンパクトカメラと比べて高価かつレンズが28mm固定焦点であるにも関わらず売れているようであるが、これは他のコンパクトカメラとは差別化されたカメラを購入したいという層が存在することを意味する。となるとライカから登場したX1がこれまでのGR Digital III購入層のいくばくかを奪う結果となるかもしれない。
マグネシウム合金ボディ、アルミ合金のトップカバーとボトムカバー、合成皮革張りに赤いライカのマークと云ったいかにもライカらしい外装、Photoshop Lightroom無料ダウンロード権が付属するとは云っても、一般ユーザー層が3倍の価格差を果たしてどのように考えるのかにかかっているということだな。
しかしだ、X1がAPS-Cセンサーでありながらこれだけ軽量コンパクトなボディを実現したということは、レンズ交換方式を導入しても同程度の大きさ重さのボディを作ることも可能だということだろう。そうなると、近頃噂になっているリコーか開発中であると云われるKマウントカメラは大いに期待できるんじゃないかな。一部では年内に発表されると云われるKマウントリコーの登場が待ち遠しいぞ。
【参考】ライカはX1の発表と同時に35mmフルサイズイメージセンサーを搭載したM9及び45mm×30mm、3,750万画素のCCDを搭載する中判一眼レフを発表している。が、郷秋<Gauche>には共に縁のない種類にカメラだし、特にM9は危ないので近づきたくない種類のカメラである。よって、この2機種について郷秋<Gauche>が触れることは今後も多分、無いものと思われます。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、玉簾(たますだれ)。葉が簾に使う竹ひごのように丸いことからの命名。名前は今ひとつパッとしないけれど花は美しく、郷秋<Gauche>の好きな花のひとつです。茎や葉に有毒成分が含まれていますので注意が必要です。
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