VWがスズキに出資?

 ドイツの自動車業界紙が、VW(フォルクスワーゲン)がスズキに出資すると伝えているようだ。GMの経営破綻(はたん)の影響から自動車業界では世界的な再編が進みつつあるが、その影響がスズキにも及んでいると云う事か。もっともこの報道に対してVWのウィンターコルン社長は「話をしていない」と言明したようだが、「自分はしていない」と云うことなのかも知れない。

 GMは既にスズキから資本を引き上げているが、スズキとGMとの間で進めてられていたハイブリット技術に関する研究は継続しているはず。そのスズキにVWが資本参加となるとGMとの関係は技術分野の提携も白紙に戻ることになるだろうか。

 VWも世界的に見れば小型車中心のメーカーだが、スズキは更に小さなクルマとその生産技術を持っている。僅か660ccのエンジンでほとんど完璧な超小型車(日本独自の規格に基づいた軽自動車のことだ)を成立させ利益を上げているスズキからは得るものが多いとVWが判断をしたと云うことだ。

 郷秋<Gauche>としては、ホンダが大メーカーに成り上がってしまって以降、「俺は、中小企業のおやじ」と公言して憚らない鈴木修社長が率いるスズキを心憎からず思っていただのが、案の定、スイフト、SX4、スプラッシュなど、ヨーロピアンテイストの小型車を次々に登場さており、ますます期待を大きくしていたところである。そのスズキにVWが食指を伸ばすとは、VWも良く見ているものぞ。って、実はインドの市場が欲しいだけだったりして。

 VWがスズキに出資するとの噂が事実であり、更には実現した時にはと云うことだが、スズキには今後も良い意味で世界の中の中小企業であって欲しいし、VWには是非ともそのスズキの良さ、強みを存分に引き出して欲しいと願わずにはいられない。(ポロ+ワゴンR)÷2なクルマが登場したら素敵じゃないか。そうそう、ドイツでも通用する「新カプチーノ」の登場にも大いに期待したいぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、稲刈りの始まった恩田の森、白山谷戸の稲田。見渡す限りに金色に稲穂がなびく壮大な景色など望みようもない恩田の森ですが、その森で毎週撮っていると実に鍛えられます。恩田の森は郷秋<Gauche>の「写真道場」です。

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 昨日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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