郷秋<Gauche>、富士山を撮る(その2)

 昨日も書いたけれど、ホントに凄い方々が集まって撮っていたなぁ。富士山限定なのか、名だたる撮影地ならばどこへでも出かけて行くのかはわからないが、撮影のたびに同じ顔が揃うのか、一人一台で来ているのに皆さん顔見知りのようであった。

 まだ明るい内に三脚をセットし場所取りが済むと車内のベッドに横になってテレビを見る方、コーヒーを沸かし談笑する方といろいろだが、いよいよ日も暮れかかりカメラを三脚に載せるころになるとそれまでののんびりした雰囲気はどこへやら、話をする人もなく撮影に没頭。実にファナティックな世界なのである。郷秋<Gauche>はちょっと馴染めないかな。

 富士山が写った絵としては昨日の三枚目が一番きれいな色に染まった時間帯のもの。当然のこととして季節によって太陽の沈む位置が変わる。富士山のバックの空が真っ赤に染まるのは果たして何月何日なのか。沈みつつある太陽が山頂にかかったものを「ダイヤモンド富士」、朝焼けに赤く染まったものを「赤富士」と呼んだりするあたりはそれだけ富士山を撮る事の奥の深さを表しているように思う。富士山は、ちょいと行ってちょいと撮るような被写体ではないと云うことだな。(おしまい)


 と云うわけで今日の一枚は、郷秋<Gauche>が富士山よりも美しいと思った、日没後にオレンジ色に染まった山中湖とその上の雲。
【蛇足】デジタルカメラだと、シャッターボタンを押した後の1、2秒、撮ったものがモニターに表示される。だから三脚を並べて撮っている近くの人がどんな写真を撮っているのかがわかる。そのように意図していたのだとすれば話は別だが、年配の方の中にホワイトバランスとそのコントロールの仕方を理解していない方が少なくなかったように感じた。撮った後のPC上での処理を含めて、年配の方にはデジタルへの転向はハードルが高いのかも知れないな。
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