教員の駆け込み退職が急増(続報)

 昨日の記事の最後に、「埼玉県がそうであるならば他の都道府県でも国家公務員の退職金減額に歩調を合わせているのではないか、埼玉県以外の全国46都道府県でも同じような駆け込み退職者が急増しているのではないかと云う事だが、そのような報道は見聞きしていない。あるいは気が付いていないのは郷秋<Gauche>だけなのか?」と書いた。

 郷秋<Gauche>が気付いていなかったのではなく、昨日目にした記事・報道が、実はこの問題の事実上の第一報であったこと、今日になって他県での状況が少しずつ報道され始めたことがわかった。埼玉県以外でも、教員以外でも各地で駆け込み退職が急増しているのである。

 埼玉県知事は、「担任を持っている教員には、いささか不快な思いを持っている」と述べるも、行政側は「正規に決まった制度を利用しての退職であれば、止めることはできない。本人の意向に委ねるしかない」、ある教育評論家は「退職金のために、3月のお別れ前に辞める教師の姿を子供たちに見せることは良くない。ただ150万円も減額されるとすれば、大きなお金で、校長も引きとめるわけにいかず、困っただろう。僕自身は、お金を理由に教員生活の幕を閉じたくない」。一方駆け込み退職の当人は「住宅ローンも残っており背に腹代えられない」なとどそれぞれの事情、憤懣やるかたない気持ちを吐露している。

 勿論、受け取る退職金が少なくなる事を覚悟の上で、与えられた職責を全うする、自分の職業に誇りを持ち、誰に後ろ指刺されることなく職業人としての幕を美しくに引こうと云う方も大勢いる訳である。人それぞれ、人生いろいろ。俄か評論家が良いの悪いのと云うべき問題では無いなぁと、つくづく思う郷秋<Gauche>であるぞ。

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